中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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たった3ヵ月であなたの会社がみるみる儲かる!

2015年10月11日 | コンサルティング

あなたが経営者だとしたら、このタイトルのような文言を口にするコンサルタントに仕事を依頼しますか? 実は、中小企業相手のコンサルタントはこうした言葉をよく使います。「増収増益の法則をお伝えします」とか「儲けの自動化を実現します」といった美味しそうなフレーズも目立ちます。

言うまでもなく儲かっていない中小企業の社長さんたちはこうした言葉に反応しがちです。しかし、目先の資金繰りに困っていたり、倒産しそうな会社の社長にはまったく効きません。それどころではないからです。

当面はなんとかなっているけれど、赤字が続いていてこのままだと危ないかな、というくらいの会社の社長さんにとっては「一度話を聞いてみようか」と思わせるものがあります。(注!弊社がそうだというわけではありませんので、念のため。)

弊社はこうしたコンサルタントを「魔法使い」と呼んでいます。儲かる「法則」や「仕組み」が短期間で実現できるなら、それは魔法だからです。

日本の中小企業の7割程度、約120万社は赤字決算です(国税庁のホームページで調べてください)。ほんとうに「魔法の杖」があれば、国がそれを買い上げるに違いありません。そして「魔法の杖」を使って中小企業の業績を一気に好転させることでしょう。その結果、法人税収は激増し、消費税は10%どころか廃止することができます。

素晴らしいですね。でも、おとぎ話です。

弊社もコンサルティングを事業の柱にしています。ただし、赤字の会社はよほどのこと(義理など)がない限り、仕事を受けることはありません。

赤字が続く原因は概ね2つに絞られます。1.その会社が提供している商品やサービスに価値がない、2.社長が経営者としての資質に欠けている、です。いずれも、まともなコンサルティングでは救いようがありません。倒産による社会的影響が大きいような企業でしたら、国や銀行が助けてくれることでしょう(助けるために必要なお金の出所は、私たちが払った税金ですが・・・)。

残念ながら、中小企業は誰も助けてくれません。上記の2つの原因をかかえている企業は消えていくしかありません。

弊社には「魔法の杖」はありませんので、売れない商品やサービスを売れるようにすることや、社長に経営者としての能力をつけることはできません。もちろん、商品やサービスが売れない理由や、経営者が果たすべき役割についてはコンサルティングできます。ただし、赤字が続いている時点で、業績が改善する可能性は非常に低いといえます。

暗い話になってしまいましたが、黒字決算の中小企業も50万社ほどあります。昔から「企業は人なり」と言います。会社が成長し続けるために何よりも重要なことは、人を育てることです。

しかし、人は簡単に育ちませんし、辞めてしまうかもしれません。良い人を育て、いつまでも働いてもらうためにはそれなりの仕組みが必要です。弊社のコンサルティングはそこに焦点を当てています。農業や林業のように時間と手間のかかる仕事ですが、人が育てば会社も育ちます。

弊社のコンサルティング手法は「魔法の杖」ではなく「農機具」のようなものかもしれません。

(人材育成社)

 

 


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