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モチベーションのあいまいさ

2013年10月09日 | コンサルティング

人間はどのような理由でやる気になるのでしょうか? 

やる気を起こさせるものを「動機づけ要因」と言います。「モチベーション」と言った方がわかりやすいかもしれません。

ところで、モチベーションには2種類あると言われています。

ひとつは、昇給、ボーナスなどの金銭的報酬や、他者からの賞賛や承認などの精神的報酬のように、外部から与えられるものによってやる気になる「外発的動機づけ」

もうひとつは、目標をクリアしたときの達成感、成長感、有能感、自己実現など、自分の内部からの欲求でやる気になる「内発的動機づけ」です。

企業研修では、「外発的動機づけよりも、内発的動機づけを重視しなさい」と教えます。たとえば、給料を増やすよりも仕事に対する(従業員の)達成感が生まれるような仕組みを作りなさいということです。

しかし、私はこの2つの「動機づけ」を分けることは難しいと思っています。

たとえば、最初は出世のために頑張ってきたが、いつのまにか仕事自体が面白くなって昇進や昇給にあまり関心がなくなってきた。

あるいは、やりがいを求めて入社したが、いつになっても昇進やボーナスといった報酬面が改善しないので転職をしてしまった。

・・・こうしたことはよくあると思います。

なぜなら、この2つの「動機」は、常に人間の心の中に同居しているからです。

正反対のように見えるこの2つはお互いにからみあって、あいまいな状態になっています。それが「やる気」の正体なのではないでしょうか。

経営者および管理職の方は、モチベーションとはあいまいなものであることを理解しておく必要があります。

(人材育成社)


  


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