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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

エアカー実験1

2010-09-07 08:27:29 | 日記
 ロケット実験に大失敗した小学6年生の私は、意気消沈して、なぜか公民館の本棚にある子供向け本を片っ端から読み漁る少年に変貌した。当時の公 民館の本棚には、SFや21世紀の明るい未来を予想する本か、伝記、ないしは動物記のたぐいが無造作に突っ込まれていた。私はSFや未来予想図が 書かれた本が大好きで、公民館の板の間に座り込んで飽きずにページをめくった。中でも、NHKテレビでやっていて大好きだった「空中都市 008(ゼロゼロエイト)」という番組を解説した本は何回も何回も眺めた。そうしているうちに、夏休みを利用して「空中都市008」の中を走っていたエアカーが作りたくてたまらなくなった。

 私は模型屋に行き、店主に「すごく強力なモーターが欲しい」、と言った。当時、模型のレーシングカーが流行っており、模型のモーターはどんどん強力になっていた。店主が勧めてくれたのは通常模型用の1.5V乾電池で動くタイプではなく、9V電池で動くタイプのものだった。このモーターと赤い3枚羽のプロペラ、そしてぶ厚い模型用バルサ材をお小遣いの全てを注ぎ込んで買い込んだ。ロケットで懲りたことはすっかり忘れていた。

 ぶ厚いバルサ材に鉛筆で流線型のエアカーを描き、紙やすりで少しずつ形を整えるのが夏休み前半の私の仕事となった。後で知ったことだが、自動車 のデザインを決定する時、実物大の模型を私がやったのと同じように削り出して作っているらしい。
 エアカーの中心には浮上用のプロペラを取り付ける7センチほどの直径の穴を開け、その穴の上にピアノ線を折り曲げて9V電池で動く強力モーターを固定する台座を置いた。後方には推進用の1.5V電池で動くモータを設置した。
 推進用モーターの下には9V電池と単3電池2本を搭載できるようにした。なかなかカッコいい。当時の私は自分で作っているエアカーを眺めてそう思っていた。
 
 なぜそんな風に考えたのか良くわからないのだが、私は出来上がったエアカーを公民館で試運転してみたいと考えた。夏休みの半ば、公民館には卓球をするために近所の男の子や女の子が集まっていた。
 私は「これからエアカーの試運転をやる」と子供達に宣言して、うやうやしく、作ったエアカーを床に置いた。エアカーを見た男の子達からは「おおお」と声が上がった。私の鼻はその瞬間1メートルぐらいまで高くなっていたと思う。「ではスイッチを入れます」と言って私はエアカーの背に着いている浮上用モータの電源スイッチと推進用モーターの電源スイッチを2つ同時にオンに倒した。
 2つの赤いプロペラが勢い良く回り出し、風が吹き出した。ふわりと車体が浮き上がって滑らかに床の上を進んで行く姿を思い描いていたのだが、何のことはない、車体に伝わるモーターの振動だけでガタガタ動き回っているような様子で、さながら大きなゴキブリがもがいているような様相が目の前で繰り広げられた。少しの間見ていた子供たちもそれ以上面白いことが起きないとわかると、ナーンダという顔をして卓球台のほうに戻ってしまった。

 こんなに強力なモーターを使ったのに。私はがっくり来て、とぼとぼと家に帰った。浮上用モーターの推力に対し搭載した電池類が重すぎたのだろう。私は大きく反省した。


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3つの危機

2010-09-06 08:47:15 | 日記
 首相がころころ変わることを喜ぶ国民はいない。だが、今こうして国民を翻弄しているのもまた国民自身が選んだ政治家の皆さんだ。どう決着するか、しばらく見守るしかないだろう。
 誰が首相だとしても、800兆円を超える借金を抱えながら国を健全な方向に変えて行くのは容易なことではない。危ない橋は、ますます狭く、あちこちにほころびが見える。様々な国家的な脅威が、目立ちたがりの精神を持っているように我も我もと舞台にあがりたくてうずうずしているようだ。

 数えるときりがない脅威だが長期的な見方でなく、すぐそこにある危機を集約すると3つにまとめることができそうだ。
 金融危機、伝染病危機、食糧危機、この3つだ。食糧危機の部分は自然災害危機と呼び方を変えてもいいかもしれない。誰が首相になっても、この3つの危機に対応する策を早急に打ち出さなければならないだろう。

 円高は、ある意味中国やアジアの競争相手はもちろん、先進諸外国の戦略的な日本たたきの感がある。日本国家1商社として、この事態にどう立ち向かうか、大どんでんがえしを計画して国民に協力を促すほど豪胆なリーダーシップを持つ首相の登場を願いたい。何の策も無ければ、70円前半まで円高が進んだ後、輸出で国を支えている多くの企業が一気に崩壊を始め日本発の世界金融危機が起きることもあり得る。

 帝京大付属病院の多剤耐性菌院内感染は衝撃だった。いずれ来るだろうと思っていたものが日本で起きてしまったのか、という衝撃である。多くの抗生物質が効かない多剤耐性菌、何も、どんな抗生物質も効かないスーパー耐性菌、役者はそろいつつある。
 さらに、鳥から豚に移り、豚の体内で変異して人間に移った新型インフルエンザの脅威。これは、今年の春のパンデミックで終結したわけではない。 日本の大学がインドネシアで大規模に調査した結果によると、豚インフルエンザは豚自身に症状を現していないが、深く静かに拡大と変異を続けており、すでに人間に移りやすいものが生まれていることが発見されたという。暑い夏の免疫力低下を大きな因子にした新型インフルエンザと多剤耐性菌危機はアジアのどこから発生してもおかしくない。特に日本は、伝染病拡大を防ぐ初期対応の遅さにかけては口蹄疫の宮崎県と今回の帝京大を見ても折り紙付きだ。
 円高の主な原因は、日本人が勤勉に働く国民だからだろうと私は考えている。私たちの偉大な先輩方が必死に頑張って勤勉な日本人イメージを世界の人々に植え付けたのだ。伝染病の危機は、勤勉な国民イメージには最大の脅威になりかねない。伝染病危機が発端になって、金融危機が引き起こされる可能性すらあると考えている。
 
 ロシアが小麦の輸出を制限している。世界の小麦在庫は豊富だという情報が即座に出たことで、その影響は小さく抑えられているが、今年の暑さは度を越した。ロシアだけが不作に終わるということは考えられない。アメリカ・オーストラリアなど農産物輸出国が不作となれば、輸入に頼る日本はひとたまりもない。秋から冬にかけて、穀物や野菜など加工食品や飼料の原料になる品目の高騰、入手困難状況が発生することが予想される。つまり、肉や乳製品の高騰へと連鎖するということだ。
 暑さの影響は農産物だけでなく漁獲量の激減にも現れ出している。肉も魚も手に入りにくい状況が発生しつつある。
 これだけで大きな危機だが、日本は今年、大きな台風や地震の大被害を受けていない。温暖化の影響で巨大台風が日本を直撃することになる、というのがスーパーコンピュータによる以前からのシミュレーション結果だった。やって来ないなら、それが一番だが、米の収穫前に大型台風が来ない、とは言えない。
 また、9月4日、ニュージーランドでM7.0の大地震が起きた。不気味な感じがする。大高気圧の下で安定している日本島の大地が、台風という低気圧にさらされた時、どのように変化するのか。何も起きないで欲しいものだ。
 
 これから首相として生きる人は、こうした危機を乗り越え、つらいこと悲しいことに深く共感し、支えあって明るく生きていける、頼もしく強い日本人の国を作って行って欲しい。危機は乗り越えるための試練だと私は思う。


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ロケット実験2

2010-09-03 08:52:19 | 日記
 「ロケットエンジン」によるロケット開発が失敗に終わった翌年、小学6年生になった私は、初夏になって駄菓子屋の店先に並んだロケット花火を見 て、今度はこれを使おう、と思い立った。竹ひごの先に爆竹をくくりつけたような、あのロケット花火をうまく使えば、前回の失敗のような推力不足を 補えるのではないか、と考えたのである。

 ロケット花火はビンや缶に立てかけて導火線に火をつけるとシュッと飛び上がりパンッと爆発する例のあれである。前回のロケットは一段式だった が、今回は多段式にしよう。一番下のロケットはロケット花火を5つ使い、2段目は2つ、3段目に1つ。それが今回の基本設計だった。
 5つのロケット花火がその上に乗せた3つのロケット花火を高空まで持ち上げる推力を持っているかどうか、5本のロケット花火に同時に点火できる かどうか、2段目、3段目のロケット花火に時間差で点火できるかどうか、難題は山積みだったが、そこは小学生の頭である。高く飛んでいくイメー ジしか思い描けない。大気圏外まで飛んで行ったらどうなるのだろう、などとそんなことを心配していた。

 竹ひごを取り除いて軽くした火薬部分だけのロケット花火4本を作り、竹ひごの付いた普通のロケット花火を中央に置き、新聞紙で巻いて糊付けした。同じように竹ひご付きの普通のロケット花火に竹ひごを取り除いたロケット花火をくくりつけ、1段目の中央に竹ひごを通して2段目とした。3段 目は普通のロケット花火そのものを使った。導火線は慎重に中央でより合わせ、1段目から3段目まで少し長めの導火線を作って全てつなげた。導火線 の接合部分はセロハンテープを細く切って巻いた。
 うまく行けば1段目が高く上がった後パンと爆発して勝手に飛び散り、同時に2段目に点火してさらに高く上がり、同じように2段目が推力を失うと爆発して切り離され、3段目がさらに高く上がって行く。そんな風に考えていた。
 
 夏休み前のある日の夕方、今度は友達に内緒にして、家の裏庭で発射実験をすることにした。幸い、当時のわが家は広大な畑の海にせり出した半島の先端のような場所にあり、家の西側すぐ近くには民家が無かった。良い天気で、夕日に彩られた空がほんのり紅に染まっていた。竹垣に使っていた細い竹を発射台にして、わずかに北西の空に向けてロケットを設置した。マッチをすり、自分でカウントダウンして3、2、1の1で導火線に点火した。

 垂直に近い形で飛び上がると思っていた予想を裏切り、北西の空にやや傾きながら、道路を渡る歩道橋のようなアーチを描いて飛んだ。と、思うまもなく歩道橋の真ん中あたりでパンと1段目が爆発し、うまい具合に2段目に点火した、のは良かったのだが、あろうことか、ゆるい傾斜を描いて下向きに飛び始めた。

 わが家の西側の畑の向こうには、同級生のTくんの家があった。セイパンというあだ名でみんなの人気者だった。彼の家は、養豚を営んでおり、広大な畑の海にせり出したわが家と向かい合う半島のように、畑の向こう側からせり出した位置に豚舎を構えていた。

 ロケットの2段目は畑を飛び越えて豚舎の屋根に墜落し、屋根の上で爆発した。と、同時に、豚たちの悲鳴のようなキーキー声が、爆発的に聞こえ始めた。私は耳を覆いたくなった。しかし、耳を覆うよりも前に3段目のロケットが屋根の上で爆発する音が聞こえ、豚の悲鳴はさらに大きくなった。空は美しい夕焼けだったが、静かなはずの夕景色は豚の悲鳴で満ち溢れた。

 翌日、私はいつものように学校に行き、Tくんが「昨日の夕方よう、俺んちの豚小屋の屋根に花火打ち込んだやつがいて、えれぇ大変だんったんだぞ」と言うのを青い顔をして聞くことになった。
 「あの時のあれは、オレ」と頭を下げて謝罪できたのは、それから10年以上経った最初の同窓会の日だった。


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ロケット実験1

2010-09-02 08:24:35 | 日記
 もう数十年も前の話しになるが、プラモデル作りが大好きだった私は、小学校高学年になった頃、今ならホビーショップと呼ぶような品揃えの模型屋に、用も無いのによく遊びに行った。
 5年生の秋、その模型屋で不思議な品名の商品を見つけ、欲しくて欲しくてたまらなくなった。それは試験管の底の方を長さ5センチぐらいの位置で切り取ったような形状のグレーの鉄管で、試験管の口にはネジ式の金属キャップが付いており、キャップの先端に直径2ミリ程度の穴が開いているという、たったそれだけのしろものであった。にもかかわらず欲しくて欲しくてしかたなくなったのは、ネーミングにやられたのである。製品名は「ロケットエンジン」だったと思う。ロケットエンジンには、茶色い円筒をした固形燃料が3つほど添付されていて、導火線も付いていた。エンジンに、この固形燃料を入れ、キャップをして直径2ミリほどの穴に導火線を通して点火するのである。このエンジンを使えば僕にもロケットが作れるんだ、当時の私は目を輝かせていたはずである。
 小学5年生の私は、このエンジンをベースにしたロケットの設計に取り掛かった。上空まで上昇した後、落下時の風圧で機体先端部が外れてパラシュートが開く構造を持った一段式のロケットをノートに書き上げた。アポロのようにロケットは発射台に乗り、交差した枠組みで作られた立方体状の柱に支えられている、という絵だった。

 ロケット本体は湾曲した円柱構造を作る必要があるため模型屋で簡単に手に入る塩化ビニールで作ることに決めた。発射台の台座はバルサ材を使い、 ロケットを支える縦の柱は木工模型用の細い角材を使うことにした。
 当時手に入る模型用塩化ビニールは透明なものしかなかったので、ロケット本体を作った後、プラモデル用の塗料で銀色に塗った。パラシュートはゴミ袋を切って作った。
 高空で落下を開始するとロケット先端がはずれパラシュートが開くことを確認するため、小学校の最上階、3階窓から、作ったロケットを投げ上げて実験してみた。一回目で成功した。先端部がはずれ、パラシュートが開いてロケットは校庭に静かに着地した。私はこの時点で、かなり鼻息が荒くなっていたように思う。模型屋でロケットエンジンを見つけてから数ヵ月後の冬に入っていた。稲刈りも終わった田んぼに近所の少年達を集めて、ロケットの発射実験をやる、と宣言したのだ。

 広い田んぼに子供達が集まる中(と言ってもせいぜい4~5人だったと思うが)、小学校5年生の私はズックで平らにならした地面にロケットの発射台をそっと置き、そこに全長25センチほどの銀のロケットをうやうやしくセットした。「では、これからロケットを発射します」私は言って、観衆の子供達に10秒前からカウントダウンしてくれるように頼んだ。私は慌ててマッチをすり、5秒前で導火線に点火した。
 導火線に燃え移った火は瞬く間にロケットエンジンの中に吸い込まれ、子供達のカウントダウンはいよいよゼロを数えた。

 だが何も起こらなかった。ただエンジンは不気味なシューシューいう音を発し始め、何かが起きそうな雰囲気はあったものの、ロケットは飛び上がらなかった。そのうちエンジンから噴出す熱で発射台のバルサ材が焦げ、ロケット本体の塩化ビニールがエンジンの熱で溶け始めた。ロケットはコテッと横倒しになり、まだシューシュー言っているエンジンの力でズリッと5センチほど動いたように見えた。
 息を呑んで見守っていた子供達はロケットが転がって動いた時に「おおっ」と声を上げたが、それでおしまいだった。「燃えてる燃えてる」とか「だめだこりゃ」とか口々に言っていたが、それ以上面白いことが起きないことを確認すると、もっと面白い遊びをするために皆どこかに行ってしまった。

 私はロケットエンジンの熱でどろどろに溶けて発射台と渾然一体となってしまったロケットの残骸を見つめ、熱に対する対策を取らなかった自分の至らなさを大きく反省した。

 しかし、そもそもこの「ロケットエンジン」は模型グライダーに装着し、ある程度の高さまでグライダーを飛ばすために使われるものだったのだ。垂直に離陸できる推力などまったく持っていない。使い方を大きく誤っている。私は、この推力の無いエンジンを使ってしまったことも同時に大きく反省した。


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危ない橋

2010-09-01 09:11:11 | 日記
 米国の景気はいよいよ危なげにふらついている。この円高と株安は米国景気がどこでぷっつり切れてもおかしくないように見えるところから来ているという。何かがきっかけになって未来への不安が恐怖となって投資家を襲うことがあれば恐慌と言われるパニックになりかねない。

 そんな中、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が突然中国を訪問した。こちらも断末魔の状態にある、と考えられる。中国に頼って何とか国の体制を維持したいということだろう。北朝鮮が崩壊すれば当然韓国が北朝鮮を飲み込む形で新生朝鮮が出来上がる。しかし、内部で現体制を転覆させるほど反政府運動が盛り上がっている気配は今のところ伝え聞かない。あまりにも苦しい生活を強いられているために生きる活動以外には何もできないのかもしれない。

 中国の思惑からすれば、北朝鮮が崩壊することになった場合、米国やロシアに勝手なことをして欲しくないのはもちろんのこと、隣国であり、本来文化的にも経済的にも最も関係が深い日本に新生朝鮮誕生の支援などしてもらいたくないに違いない。中国が安心して長い歴史の延長線上にあるアジア圏の覇者に復活するためには、日本と新生朝鮮が同盟して対抗してくること以上にやりにくいものは無い。米国もロシアも、EUすら同じ思いを抱いているかもしれない。日本、北朝鮮、韓国の国民が互いに国民感情として反目しあう環境を醸成する策は、今後もあらゆる場面で実行されるだろう。日本人も韓国人も互いに柔軟な見方をする努力が必要だ。

 経済もおかしな状況だが、その経済の発展を支える様々な資源が人類生存の下限を下回って大きく自然のバランスが崩れ始めている。国家という、ある特定地域の問題を遥かに超えた問題が、少ない資源の独占で富を獲得しようと躍起になっている人々の上に重くのしかかっている。

 危ない橋は何も今に始まったことではない。猿だった時代から、ずっと危ない橋を渡り続けてここまで来たのだ。さらに進化してこの橋を渡って行くしかない。人と人が共感しあうことができれば、きっと大丈夫だ。


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