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全点制覇

 コンビニに行ったら、「ダ・ヴィンチコード」のDVDが11月3日に発売されると大きく宣伝されていた。「ええ!もう?」確か半年くらい前はまだ劇場で上映されていたと思うが、何て回転の速い世の中なんだろうと驚きもするしあきれたりもする。別にそういう流れに合わせたわけでもないが、布施英利「君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか」(ちくまプリマー新書)を読み終えた。「万能の天才」と称される、ダ・ヴィンチ展が名古屋で開かれるたびに出かけている私ではあるが、それほど彼のことを知っているわけではない。書店でこの題名を見つけたとき、「知ってはいるけどよく知らないな・・」とつい返事をしてしまい、「それなら教えてくれるか?」と読むことに決めた。
 著者は、ダ・ヴィンチの研究家でもある美術評論家である。彼は「光、空間、人物の表情、しぐさ、さらには時間、宇宙という絵画を越えたものまでが、ダ・ヴィンチの絵にはある」という。「最後の晩餐」や「モナリザ」という有名な絵を見れば彼の言うことは納得できる。しかし、私はそれ以外のダ・ヴィンチの絵というものをいったい何枚知っているのだろう?そう思って読んでいたら、ダ・ヴィンチの絵は10数点しかないのだそうだ。もっと数多くあると思っていた私には意外であったが、著者は世界中にあるダ・ヴィンチの絵をすべて美術館で見るという全点制覇をしたのだそうだ。フィレンツエ・ミラノ・パリ・ロンドン・ローマに行けばほぼ達成でき、さらに、ミュンヘン・クラクフ(ポーランド)・サンクトぺテルスブルク・ワシントンと回れば全点制覇が完成するのだそうだ。
 これを読んでなんだかうらやましくなった。若冲展が東京で開かれても見に行く時間が取れそうもない私などに、ダ・ヴィンチの全点制覇など夢のまた夢だが、だから余計にうらやましくて仕方がない。でも、何とかしてダ・ヴィンチの絵を全点見てみたくなった私は、ネット上にあるダ・ヴィンチの絵をここに集めて、ミニギャラリーくらいなら作れるじゃないかと思った。で、やってみた。

 

          『受胎告知』                           『キリストの洗礼』 
  
『ジネヴラ・デ・ベンチの肖像』      『聖母ブノワ』       『東方三博士の礼拝』

  
『聖ヒエロニムス』           『岩窟の聖母』(ルーブル)  『白貂を抱く貴婦人』

  
『音楽家の肖像』           『リッタの聖母』            『モナ・リザ』


                    『最後の晩餐』

  
『岩窟の聖母』         『聖アンナと聖母子』        『洗礼者ヨハネ』
(ナショナル・ギャラリー)

おお、完成!!すごい!!本当にギャラリーができた。うれしいなあ。毎日眺めていつかこれらの絵から感じることを書いてみたいと思う。
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