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ラーメン缶

 昨年の冬に何かと話題になったおでん缶。その進化形なのかどうかは定かでないが、ラーメン缶をスーパーで見つけた。


 本来は自動販売機の中で温められたものを売るのだろうが、スーパーでは缶が山積みされた状態で売られていた。値段は1缶390円、ちょっと高いんじゃないか?と思いながらも、話の種にと買ってみた。
 缶には「いつでもどこでも屋台気分!本場・博多の味をそのまま缶に詰め込んじゃいました!」との歌い文句が書かれている。さらに「特殊製法によりのびずにスープがよく染み込む新食感のこんにゃく麺が出来ました!缶を開ければそこは博多のラーメン屋台・・・小腹が空いた時、お酒の後にも最適です」とも書かれている。こんにゃく麺というのに少々引っかかったが、なんにせよ食べてみないことには何も言えない。缶のまま火にかけることはせずに、容器に移しかえて温めるようにとの注意書きがあったので、開封してどんぶりに移しかえてみた。

 

 白濁したとんこつスープが本格的なラーメンであるような気にさせるが、果たしてどうだろう。アツアツのものを食べたいので、レンジで3分間温めた。その間も待ちきれないほど、期待感が募ってきた。


 「とんこつには生姜でしょう」と妻が冷蔵庫から取り出した生姜を入れてくれた。さあ、食べよう、いただきま~~す!
 ん・・?何だ、この麺は?   
 こんにゃくだ、細く切ったこんにゃくだ!!こんなの麺じゃない、こんにゃくだァ!・・・がっかりしたが、最後まで食べなきゃもったいないと思って続けて食べてみた。だが、たった3口で完食、なんとも物足りない。いくら小腹が減ったときのものだと言っても、これで390円は高すぎる。スープを飲めば、それなりにとんこつの味はするし、小さなチャーシューも入っている。だけど、390円はいくらなんでもないだろう。これなら普通のカップ麺の方が安いし、おいしいし、お腹もふくれる。ただ、自動販売機で売られている場合なら、温める必要もなく、すぐその場で食べられるという手軽さがあるにはあるのだが、それだけのことだ。
 口直しに大好きなスガキヤのカップ麺「本店の味」を食べた。


やっぱりおいしい。でもスガキヤのラーメンは名古屋地区だけでしか食べられないんだろうか。
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