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P・リーグ

 時々日曜の夜にボウリングが放送されているのを見る。BS日テレが放送している「P・リーグ」という女子ボウリングトーナメントのTVマッチである。愛知県では、火曜深夜にも地上波で放送されているので、タイミングよくTVをつけると試合の様子を見ることができる。3人が2レーンを使って予選を行い、勝ち残った者が準決勝、決勝と進むようだが、なかなかの熱戦が繰り広げられるので、見始めたら最後まで釘付けになってしまう。実況するアナウンサーが、かつては巨人戦の実況をしていた小川光明アナなので、懐かしい気持ちも手伝って、ついつい最後まで見てしまい風呂に入るのが遅くなってしまう。
 今週の火曜深夜に、第14戦の決勝戦が勝ち残ってきた4人で争われていた。内に秘めた闘志を表に出さず、どんな場面でも笑顔を絶やさない彼女たちに、「見せるボウリング」に徹しているんだな、と思った。手に汗握る(ちょっと大げさかな・・)激闘の末、優勝したのは豪快なフォームでボールを投げる姫路麗選手であった。彼女は、過去何度かPリーグで優勝しているようで、プレッシャーをはねのける精神力の強さには感服した。それにしても優勝賞金が50万円なのは安すぎる。決勝に残ったうち4位になった選手などは賞金は1円も出ないそうだ。今回は金城愛乃選手が終盤に出したビッグ4(左右それぞれに2本ずつ残ってしまう最も難しいスプリット)で点数が崩れてしまい、4位になってしまった。彼女は始終さわやかな印象を与えてくれたし、実力もかなりレベルが高そうだから、いくらなんでも賞金0は可哀想だ。
               姫路麗プロ           金城愛乃プロ 
 
 
 巷ではゴルフの若い女子選手の活躍が話題になっているが、私にはゴルフよりもボウリングの方がずっと面白い競技だと思える。次々と投げ出されるボールによって倒されたピンの数で勝負を決めるという分かりやすさと、目の前で敵がスコアを伸ばすのをじっと見ながら、己をコントロールして相手よりも高得点を出さねばならない厳しさが見る者に伝わってくるボウリングは、見ていて緊張感が伝わってくるし、選手の醸し出す気迫もじかに感じ取れる。どうしてこんなに見るスポーツとしてすばらしい競技の優勝賞金が50万円なんだろう。ゴルフで優勝賞金が1000万円だとかいうのと比べると、あまりに均衡を欠いているといわざるを得ない。(ボウリングに賞金を出す企業がいないのだろうけど・・)
 そもそもP・リーグのPが意味するものは、「Pretty」「Power」「Passion」「Performance」「Perfect」なのだそうだから、選手がこの5つのPを実践しさえすれば見ていて面白くないわけがない。選手1人1人の容姿を見ても、なかなかキュートな女性がそろっていて、ヴィジュアル的に女子ゴルファーに引けをとるようには思えない。それなのにボウリングの人気が一向に沸きあがってこないのはなぜだろう。新聞のスポーツ面にゴルフの結果は大会の度に載るが、ボウリングの結果など見たことがない。ボウリングはスポーツとして認められていないのだろうか。 少し調べたら、ボウリングは88年ソウルオリンピックでエキシビション種目になったのが最初で最後で、オリンピックの正式種目になったことはないようだ。こうしたことも影響しているのかもしれないが、もっとボウリングに多くの人が注目するようになればいいと思う。
 と言うのは、私はボウリングが得意だからである。もう何年もやったことはないが、かつては160~70点くらいはコンスタントに出すことができた。中学のときにマイボール・マイシューズを買ってもらい、ボウリング場に通ったほど熱を入れていたし、大学のときなど、友達と二人で10ゲームぶっ続けにやったこともあった。ハイスコアはまぐれで出した250点、なかなかの腕前だと自負している。(もう今はダメだろうけど・・)
 かつては、中山律子、須田開代子、並木恵美子・・などという女子プロボウラーがスター並みの人気を博していたが、このP・リーグがボウリング人気復活への起爆剤になればいいな、偶然TV中継を見るたびに思っている。
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