goo

のんき節

 松井はDL入りするし、ガソリンは7月にまた値上げするそうだし、ホント面白くないことばかりでいやになる。何もかもリセットして新たな気持ちでスタート、などという幸運はとても望めそうもないから、現状をどうにかしてやっていくしかない。「まったく!!」と舌打ちする回数が増えるのは仕方ない、ただもう自棄にならないよう己を律するだけだ。そう簡単にはいきそうもないのだが・・。
 金曜日バスを運転しながらラジオを聴いていたら、小沢昭一が「のんき節」を歌い始めた。これは石田一松という、後にタレント議員一号にもなった演歌師が1923年ごろから歌って広めたものだそうだが、歌詞を聴いて驚いた。もう80年以上も前に作られた歌詞だというのにまるで古びていない。

 學校の先生は えらいもんぢやさうな
 えらいから なんでも教へるさうな
 教へりや 生徒は無邪氣なもので
 それもさうかと 思ふげな
 ア ノンキだね

 独特な節回しで当時の世相を風刺してみせるのだが、とても「のんき」だなどと悠長なことを言っていられないような時代だったことは史実に明らかである。だが、こうでも言って笑っていなければとても生きていけなかったのかもしれない。「昔の人は無知で呑気だったんだなあ・・」という感想も浮かんでくるが、次の詞を聞いてはそうともばかり言っていられなくなる。まるで現在の世相を風刺しているようだ。

 貧乏でこそあれ 日本人はえらい
 それに第一 辛抱強い
 天井知らずに 物価はあがつても
 湯なり粥なり すゝつて生きてゐる
 ア ノンキだね

 小沢昭一も番組の中で、「日本人というのは我慢強い。ガソリン代が上がっても、後期高齢者の問題があっても、文句は言うけれど決して暴動など起こさないんですから・・」などと言っていたが、まったくそのとおりだと思う。これだけ生活が脅かされていて、国や政府が有効な手立てを施してくれていないというのに、イカ釣り漁船の操業停止が話題になるくらいで、大きな怨嗟の声がさほど国中に広がってこないというのも、特異なことではないだろうか・・。それに胡坐をかいて利巧ぶったことを他人事のようにあっけらかんと述べる政府首脳の姿勢にはあきれ返るばかりだが・・。(お前だよ、町村!!小泉と一緒になってこの国を無茶苦茶にした竹中平蔵と薄ら笑いを浮かべながらTVに出ている場合じゃないだろう!!)
 まったく毎日がはかばかしくないので、「のんき節」の替え歌を作ってみたら少しは憂さが晴れるかなとい試してみた。
 
 投機マネーは 巨大ぢやさうな
 株ぢやダメだから オイルにむかうさうな
 儲かりゃ 他人の暮らしなんざ
 どこ吹く風 ってもんだ   
 ア ノンキだね
 
 国会の先生は 一生懸命ぢやさうな
 党利党略で 国を動かしておいて
 選挙が怖くて 解散できずに
 今日もTVで 自分の宣伝
 ア ノンキだね
 
 物価高でも 贅沢品は安いさうな
 所得の格差が 消費の格差へ
 そんな理屈など どうでもいいのに
 綺麗な格好して お説吹聴
 ア ノンキだね
 
 
 悲しいことに愚痴しか浮かんでこない。たいした出来でもないが、これくらいのものならいくらでもできそうだ・・・。 
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする