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お正月

 やはり2日が一番お正月な気がする。2日の朝はとろろと決まっている我が家は、8時半になると妻が私を起こしに来た。前夜のビールが残っている私は、かなりふらふらしながらも、何とか擂り粉木を握って役目を果たした。思わず力を込めたため全身汗びっしょりになり、サウナに入ったように酔いが醒めた。服を着替えながら、「今年も一生懸命がんばろう!」と気合を込め、ユンケルを飲んだらもういつもの塾長モードになれた。
 とろろご飯はおいしかった。正月2日の朝にとろろをすする習慣がどれだけの地方に広まっているのかは知らないが、私には当たり前のこととなっている。
 当たり前と言えば、この後の時間のすごし方はここ20年近く決まりきったものとなっている。3時に塾を終えると、母方の親戚が集まるところへお年玉の交換に行く。と言っても、二十歳になった息子は今年がお年玉をもらえる最後の年であり、「交換」と言えるのは今年までだ。


 これだけのお年玉を用意するのは大変だが、こういう機会にしか会えない親戚もいるので、正月の一大イベントとして私には欠かすことができない。この席でかなり酔いが回るのだが、続いて私の兄弟家族を集めた新年の食事会が父の主催で開かれる。ここでもしこたま飲んでしまう私は、もうヘロヘロの酩酊状態になってしまう。だが、誰にも気兼ねが要らないこの時こそが一番己を開放できるのかもしれない。(開放しすぎて周りに迷惑をかけるのもしばしばだが・・)


 甥っ子が注文したひつまぶし。弟が「4分の一に分けて最初はそのまま、次に薬味をのせて食べ、その後は出汁をかけて、最後は自分の好きなように」と薀蓄を傾けていたのは面白かった。その通りに甥っ子が食べたかどうかは、記憶がないのは酔っ払った印なんだろうな・・。
 そう言えば、書初めをした。娘が今年の抱負をしたためたいと言って何枚も己を鼓舞する言葉を書き連ねていたが、父と私がそれに便乗した。

 

 父はオーソドックスに「謹賀新年」。私はどういうわけか思いついた「我が心石に非ず」と書いたつもりが、「心」が抜けてしまった。確かに「心」無い男ではあるが、これじゃあ新年の抱負とはいかないよなあ、さすがに・・。
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