goo

ドラゴンボール

 「ドラゴンボール」の実写版が今年10月に公開されるらしいが、そんなものあまり見たいと思わない。やっぱり鳥山明のマンガで読むのが一番いい。なんといってもドラゴンボールは最初から最後まで「少年ジャンプ」で毎週読んでいた私であるから、アニメですら自分のイメージを崩してしまうからあまり好きではなかった。「実写なんて、しかもハリウッド映画なんて見れるか!」とついつい思ってしまうが、そうした私の思いをはるかに超えるほどすばらしい映画だったらどうしよう、見ちゃうかな、やっぱり・・。
 と言っても、「ドラゴンボール」にそれほど深い思い入れがあるわけでもなく、ストーリーも粗方忘れてしまっている。が、それでもやっぱりコンビニのレジの横に、ドラゴンボールのフィギュアが入っている、というプラスチックボトルがずらりと並んでいると、ついつい見入ってしまったのだから、いい年こいて恥ずかしい話である。それでも、その日が大晦日で、なんとなく半分以上お正月気分に浮かれていたからこその話で、他の日だったら見向きもしなかったかもしれない。500mlのペットボトルくらいの高さで、1.5倍くらいの太さのあるカプセル状の形をしているが、中身は見えない。その中になんと「世界中に散らばるドラゴンボールを七つ集めると出現して、どんな願いも叶えてくれる」あの神龍(シェンロン)のフィギュアが入っているという。これは欲しい、どうしよう・・。


 1個700円。神龍が入っている確率はおそらくかなり低いだろう。それ以外にはいくつかの種類のフィギュアの写真がポスターに載っているが、私が欲しいのは神龍のみ、それはまさしく運試しのようなもの、さあ、どうする?
 などと逡巡したのはほんの一瞬、すぐにレジのお姉ちゃんに千円札を渡してしまった。「どれでもいいですよ」と言いながらおつりを渡してくれたお姉ちゃんが見守る中、箱の中にずらりと並んだ5×5=25本の真ん中にあった1つを勢いよく抜いた。「やっぱり真ん中でしょう、当たりは」などと意味不明のことを言いながら、お姉ちゃんに「中身見たい?」と聞くと、「見たいですぅ」と調子のいいことを言う。「よおし、神龍出て来い!」と気合を込めて開けてみた。だが、出てきたのはこんなもの・・。

 

 左はベジータが変身した後の大猿の形をした高さ6cmほどのフィギュア。まあ、ベジータは好きだから、「これでもいいや」という感じ。右は、何だか訳の分からない緑の気持ちの悪い奴ら・・(後で高校生に聞いたら「サイバイマン」とかいう名前のザコキャラらしい)。この緑色の物体を見たら、さすがにちょっと勿体無かったかな、という思いがしてきた。
 
 明けて元旦にもコンビニに行ったことはこのブログにも書いたが、実はそのとき、前日のリベンジを果たしてやろうという思いを心に秘めていた。「やっぱり神龍欲しいよなあ・・」などと思いながら、勢いよく扉を開けたら、ない。わずか一日前にあんなにたくさんあったボトルが一本もない!びっくりして前日と同じお姉ちゃんにたずねてみた。「ドラゴンボールは?」「ああ、あれですか・・。午前中に来たお客さんが全部買って行ったそうですよ」「えっ、箱買いしてったの?」「はい、そうみたいです」「バカじゃん・・」
 そう言ってみたものの、自分も右手に何枚か千円札を握っていたのだから、同じくらいバカなのだけど・・。
 まあ、年末ジャンボも大はずれだった私では、いくら使っても神龍は当たらなかっただろうから、バカなことにお金を使わずに済んだだけよかったのかもしれない。でもやっぱり悔しいから、探してきた神龍の写真だけでも載せておこうっと・・。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )