じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

給食が一番のごちそう

2006-07-30 23:20:02 | 教育
★ 秋田連続児童殺害事件。動機やら経緯やらは未だに不透明だが、この事件で心引かれたのは、殺害された女児が「給食が一番のごちそう」と言っていたということだ。飽食の時代といわれ、アレルギーは仕方ないとしても、偏食や口が肥えたりして給食を残す子も結構多いと聞く。しかしそんな中、インスタントラーメンをそのままかじりつくように、充分な食事も与えられず、給食が一番のごちそうと思っている子どもがいるということがショックだった。

★ 果たして今回の女児は特別な例だろうか。児童虐待のニュースは後を絶たないし、子どもに充分な食事を与えない家庭はかなりあるようだ。統計を見ると朝食を欠食する児童・生徒の数に驚かされる。そのいくらかは夜更かしや間食によって本人の食生活が乱れている事によるものだが、中には朝食を準備しない親もいるのではないだろうか。

★ 今や学力の向上が国家の一大方針にもなろうかとしているが、学力の向上と食生活、特に朝食をしっかり食べることの大切さは各方面の研究から指摘されている。また朝食をしっかり食べられるような規則正しい生活習慣が大切だという。近年、親も子も夜更かしになってきた。その結果睡眠不足となり、また生活のリズムが乱れ、授業中の居眠りや無気力が目立ってきている。学力の向上を言うのなら、まずこの生活習慣の改善、食生活の改善を実現する必要があろう。そしてそれとは別に、「給食が一番のごちそう」という子どもたちのケアを考えなければならない。親を非難して解決すれば簡単だが、それは意味がなかろう。行政や地域社会が子どもをどうやって育てていくかを考えていかなければならないね。

★ 家庭の問題は学校や児童相談所でも立ち入りにくい。しかしそれが数々の悲劇を招いているのも事実である。現に子育てできない、親とは言えないような親が存在しているという現実を踏まえて対策を考えなければならない。「我が子を可愛くない親なんていない」というお決まりのセリフもあやしくなってきた。

★ 新潟では食育をめぐり政府のタウンミーティングが開かれたという。実りある政策を作って欲しいものだ。
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