☆ 村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」(講談社文庫)を読んだ。現代版「わが闘争」といった作品だ。
☆ 北極圏で狩猟をしていた鈴原冬二は、通称「ゼロ」という男と出会い意気投合する。
☆ 時代は南米諸国から発した経済危機が世界に広がり、日本も財政破綻の危機に瀕している。そんな中、アメリカの大企業は「セブン」という組織をつくり、世界経済を牛耳ろうとしていた。
☆ カリスマ性を帯びた「トウジ」は政治結社「狩猟社」を結成。弱肉強食の社会を築こうとする。利用できる人や組織は利用し、邪魔者は私兵「クロマニヨン」を利用して社会的に抹殺する。
☆ 「トウジ」が目指す社会は実現されるのか。物語は下巻に進む。
☆ 私はファシズムが嫌いだ。本書を読みながら怒りも覚えるが、それがまた心地よい。この感情は何なのだろうか。危険なニオイを漂わせながら、それが読者をひきつける。フィクションであり続けることを望みながら。
☆ 北極圏で狩猟をしていた鈴原冬二は、通称「ゼロ」という男と出会い意気投合する。
☆ 時代は南米諸国から発した経済危機が世界に広がり、日本も財政破綻の危機に瀕している。そんな中、アメリカの大企業は「セブン」という組織をつくり、世界経済を牛耳ろうとしていた。
☆ カリスマ性を帯びた「トウジ」は政治結社「狩猟社」を結成。弱肉強食の社会を築こうとする。利用できる人や組織は利用し、邪魔者は私兵「クロマニヨン」を利用して社会的に抹殺する。
☆ 「トウジ」が目指す社会は実現されるのか。物語は下巻に進む。
☆ 私はファシズムが嫌いだ。本書を読みながら怒りも覚えるが、それがまた心地よい。この感情は何なのだろうか。危険なニオイを漂わせながら、それが読者をひきつける。フィクションであり続けることを望みながら。