★ NHK「100分de名著」、今月の作品は吉本隆明さんの「共同幻想論」だ。ということで、40年間、本棚の飾りと化していた箱入りの「共同幻想論」(河出書房新社)を取りだして読み始めた。
★ 今回、「100分de名著」で取り上げられなかったら、多分一生読まなかっただろう。
★ 出だしからして文章が難解だ。最初の方は「言語にとって美とは何か」が論じられているのであるが、それならもっとわかりやすい文章を書いて欲しいなぁと愚痴りながら読み始めた。
★ 上部構造やロシヤ(ア)的マルクス主義、社会主義的リアリズム、スターリニズムと「代々木系」を意識するかのような時代性を感じる。
★ やがてテーマは「幻想領域」に。自己幻想、対幻想そして共同幻想という視点が吉本論の特徴だ。それぞれの幻想の内部構造と相互関係、このあたりに研究テーマがありそうだ。
★ 「人間にとって共同の幻想とは何か、それはどんな形態と構造のもとに発生し存在をつづけてゆくか」(29頁)
★ 民俗学や古代史学(番組では柳田国男の「遠野物語」、「古事記」があげられていた)を活用しながら、国家論の土台から建て直すという。
★ 「共同幻想のひとつの態様としての国家」、この視点でこれからの論議が進みそうだ。番組の進行と共に読み進めたい。
★ 今回、「100分de名著」で取り上げられなかったら、多分一生読まなかっただろう。
★ 出だしからして文章が難解だ。最初の方は「言語にとって美とは何か」が論じられているのであるが、それならもっとわかりやすい文章を書いて欲しいなぁと愚痴りながら読み始めた。
★ 上部構造やロシヤ(ア)的マルクス主義、社会主義的リアリズム、スターリニズムと「代々木系」を意識するかのような時代性を感じる。
★ やがてテーマは「幻想領域」に。自己幻想、対幻想そして共同幻想という視点が吉本論の特徴だ。それぞれの幻想の内部構造と相互関係、このあたりに研究テーマがありそうだ。
★ 「人間にとって共同の幻想とは何か、それはどんな形態と構造のもとに発生し存在をつづけてゆくか」(29頁)
★ 民俗学や古代史学(番組では柳田国男の「遠野物語」、「古事記」があげられていた)を活用しながら、国家論の土台から建て直すという。
★ 「共同幻想のひとつの態様としての国家」、この視点でこれからの論議が進みそうだ。番組の進行と共に読み進めたい。