★ 毎日のルーティーンワークをこなして1日が終わる。変化はないが平穏な日々。案外こんなことが幸福なのかも知れない。
★ 今日は堀江敏幸さんの「雪沼とその周辺」(新潮文庫)から「傾斜面」を読んだ。
★ 主人公の中年男性、香月は、赤く焼けた夕空に見とれて、ふと車窓越しに目に入った青い物体に驚かされる。それから話は、過去へとさかのぼる。
★ 香月は会社が倒産し失業していたところ、友人の紹介で仕事を得る。消火器の営業と点検を主とした会社だ。今までとは全く畑違いの営業職、給料も想像以上に低い。とはいえ文句を言える状況ではない。男性はその会社に勤めることにした。
★ それからしばらくして、就職を世話してくれた友人が亡くなった。墓参りを兼ねて故人の家を訪れ、かつて二人でつくった凧を見せてもらう。
★ ところで車窓に見た青い物体は果たして何だったのか、という話。「雪沼」という架空の街に息づく人々。優しい庶民の暮らしが伝わってくる。
☆ 中間テストの範囲表を見て、対策ブリントの作戦を立てる。結構な範囲。「ゆとり教育」が懐かしい。