★ 大城立裕さんの「レールの向こう」(新潮社)から表題作を読んだ。
★ 主人公の奥さんが脳梗塞で倒れた。運よく洗濯機に寄り掛かったのと発見が早かったので一命はとりとめたが、身体の麻痺と記憶障害が残った。
★ 身の回りのことを一手に引き受けていた妻が倒れたことにより、日常生活に戸惑う高齢の夫。
★ 妻のリハビリの様子や、脳出血で急逝した知り合いの作家のことなどが沖縄の風景を交えながら描かれていた。川端康成文学賞受賞作(2015年)。
☆ 沖縄にモノレールが開通していることを初めて知った。西表の漁の様子が興味深かった。