じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「風が強く吹いている」

2022-01-03 19:54:57 | Weblog
★ 正月番組はあまり面白いものがない。午前は尚更だ。つい箱根駅伝にチャンネルを回し、見始めると最後まで観てしまう。絵柄的には退屈だし、特にご贔屓の学校があるわけでもないのだが。やはりライブの魅力だろうか。

★ 箱根駅伝ということで、三浦しおんさん原作の映画「風が強く吹いている」(2009年)を観た。寄せ集めの弱小チーム。部員は大会出場に最低必要なわずか10人。しかしこの10人が箱根を目指す物語だ。

★ この映画は何といっても小出恵介さんが良い。役柄ながら彼の駅伝への情熱が、バラバラであまり乗り気でなかった部員たちを結束させ、遂には箱根駅伝出場を果たしてしまう。フィクションには違いないがドラマチックだ。

★ 映像では大人数の応援風景が描かれているが、まさかエキストラか。

★ 駅伝と言えば、映画「奈緒子」(2008年)も思い出す。上野樹里さんと三浦春馬さんがキラキラと輝いていた。

★ さて、今日の午後から冬期講座が再開。明日からは平常業務に戻る。この4日間、あっという間に過ぎていったなぁ。
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「欲望の資本主義2022」

2022-01-03 01:32:19 | Weblog
★ NHKBS1で「欲望の資本主義2022」を観た。毎年楽しみにしている。1年や2年で世界経済が激変することもなく、番組づくりは大変だろうなぁと思いながら観ている。

★ 今年の前編は、投資家や元政治家など、資本主義の実践家の声を取り上げていた。またSDGsの流れか、循環型社会をつくるために資本主義はどうあるべきかという視点が入っていた。後編は、「人新世の『資本論』」(集英社新書)の著者、斎藤幸平さんとチェコのセドラチェクさんとの討論がメインだった。

★ セドラチェクさんは共産主義の苦い実体験があるだけに、資本主義内での改革を主張。一方の斎藤さんは「共同体」的視点をいれた脱成長経済論を披露していた。私的には、斎藤さんの主張はいまいちスッキリしなかった。気候変動を何とかしなければという危機感はわかるのだが。

★ 中身はともかく、英語で議論ができるのはすごいなぁと思った。やがてはAIが通訳してくれるようになるだろうが、まだ当分は英語が必要。今さらながら英語を話せたらいいなぁと思った。(日本の英語教育で残念なのは英語を話す機会が少ないことだ。身振り手振りでタジタジの英語でも経験を積めば意思が通じるようになるだろうに)

★ 番組としては制作サイドの視点がかなり強引に入っていたように思う(まぁ仕方ないが)。

★ 経済に対する関心は深まった。K字回復というのは参考になった。ちょうど共通テストに向けて高校3年生が「政治経済」を勉強しているので、便乗して少しまとめ直した。絶対主義から市民社会へ、同じく産業革命を背景に近代資本主義は発展してきた。そのころ(18世紀)の思想家はアダム・スミス。自由放任主義で「小さな政府」を良しとした。市場のメカニズム「神の見えざる手」に任せれば良いとした(産業資本主義の段階)。

★ しかし、19世紀になり資本主義の弊害が次々と露呈する。恐慌、失業、貧富の格差など(独占資本主義の段階)。これに対して2つの改革が提案された。1つはマルクスによる共産主義。もう1つはケインズによる修正資本主義である(国家独占資本主義の段階)・・・などなど。

★ 結論から言って、資本主義も共産主義も究極の処方箋にはなっていない。イデオロギーにこだわることに限界があるのか。物理学の「神の方程式」のように、求め続けることに意義があるのか。
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映画「好人好日」

2022-01-02 09:59:17 | Weblog
★ 川上弘美さんの「センセイの鞄」を観て、笠智衆さんの先生姿を見たくなったので、映画「好人好日」(1961年)を観た。

★ 奈良を舞台に、大学で教鞭をとる著名な数学者とその家族を描いた作品だった。笠智衆さん演じる大学の先生は、外国の研究機関から招聘されるほどの人物だが、世事のことにはほとんど関心がなく、彼の奥さんが献身的に支えてきた。

★ 二人には娘がいたが彼女は実子ではなく、寺で保護されていた戦災孤児を先生がもらってきたものだった。その娘も年頃になり、市役所に勤める同僚と交際を始めた。その男性は由緒ある老舗の長男で、体面を気にする家族が二人の交際を快く思っていない。そんな折、先生が文化勲章を受章することに。今まで変人と思われてきた先生だが、このニュースで周りの対応が一変する。

★ 世界的な数学者、岡潔さんがモデルだという。彼が勤めたのは奈良女子大学。映画で先生が住んでいたのは白豪寺町だというから、私が通っていた奈良教育大学の少し上の辺りだ。今はどうなっているのかな。映画で描かれている昭和30年代は、まだ道路が舗装されておらず、区画整理もされていないから、細い道が込み入ったところだった。若草山だろうか、高台から眺める古都の風景は美しい。

★ 当然ながら俳優さんたちが若い。岩下志麻さんは20歳前後だろうか。若く美しい。コミカルな味付けもあり、ほっとする作品だった。

★ 1日、2日は貴重な休日。とはいえ、自習室は開放しているので、高校3年生は早くも初勉強。それを見守りながら、3日からの冬期講座の教材を準備し、遅まきながら年賀状を作っていると1日が終わった。今年も忙しい1年になりそうだ。少しでも先を見通した生活を目指しているが、時間に追われそう。まずは、確定申告の準備をしなければ。
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ドラマ「センセイの鞄」

2022-01-01 03:32:42 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

★ 明日はのんびり眠れるので、テレビ三昧。まずは映画「グッバイ、レーニン!」(2003年)を観た。変革はあっという間に起こるんだなぁと思った。

★ 東ドイツ建国40周年式典。しかしそれは体制崩壊の始まりだった。この映画はある家族を中心に政治的、社会的な大変革に翻弄される人々を描いていた。心臓発作で倒れた母。8か月間意識不明が続き、奇跡的に目覚める。この間にベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツは統一された。

★ ショックを与えると危険だと医師から告げられた家族。共産主義体制に心酔していた母にとって体制の崩壊程ショックなことはない考えた家族は「ウソ」をつくことを決める。

★ 革命や変革はその醸成に多くの時間が必要だが、いったん火蓋が切られるとあっという間に動き出す。日本の明治維新や昭和20年の敗戦もそうだったんだろうなぁと思った。

★ 引き続いて、ドラマ「センセイの鞄」(2003年)を観た。高校の国語教師と元教え子との年齢を超えた(30歳以上離れている)恋を描いていた。小泉京子さんが演じるツキコさんが魅力的だし、教師役の柄本明さんが良い。演出は久世光彦さん。やはりすごい。

★ ツキコさんが何度も言う「センセイ」というフレーズがセンセイ稼業の者にはたまらない。冷静に見ればツキコさんはファザコンなのではと思うのだが、年の差を越えて馬が合うというのも他生の縁か。最後はちょっぴり寂しい終わり方だったが致し方ないか。

★ センセイがいつも持ち歩く鞄には何が詰まっていたのだろう。この作品を見て小津監督作品の映画も観たくなった。小津監督なら高校教師役は笠智衆さん、ツキコさん役は高峰秀子さんかな、などと想像してみた。
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