警察は絶えず地域をパトロールし、地域の人々も協力し、悪いことが生じないようにしているにも関わらず、悪いことがとても多いのは何故でしょうか。今日、伝道でお訪ねした家のご婦人は、「ニュースを見ていると、胸がむかつくように嫌な思いになり、とても不安です」と言わtれ、最近起きた放火殺人事件・子供たちを殺した事件の恐ろしさを語られました。このような、善良な人たちを不安に落とし入れる凶悪な犯罪が次々と生じています。
普通の人は平和を好み、正直で親切な人であり、平安に過ごしたいと思うものですが、どうして暴力や不公正や残酷な犯罪・事件が多くみられるのでしょうか。上に紹介しました通り、ぞっとするような犯罪のニュース報道は珍しくありません。誠実に生きることを願っている人々が誠実に努力をしているにも関わらず、何者かが悪いことを行わせようとしているのでしょうか。み言葉・聖書は次の情報を与えています。
「・・・、全世界が邪悪な者の配下にあることを知っています」(ヨハネ第一5:19)。この聖句が明らかにしているように、この事物の体制は、邪悪な者の配下、つまり人の住む全地で惑わしている者、最初からの人殺しである悪魔サンタンが支配していることを明らかにしています(ヨハネ8:44.啓示12:9)。さらに、み言葉・聖書はこの悪魔サタンが1914年以降は「自分の時の短いことを知り」、つまり神エホバがみ子イエスを用い間もなく裁きを執行されることを知っていて、地上で最後の大暴れをすることが記されています(啓示12:12;20:1,2,10)。このため、世界中で、国家を挙げて治安の維持を図る努力を払っても、次々と凶悪犯罪や戦争やテロや不公正や性の不道徳が蔓延しているのです。
偉大な創造者エホバ神は、人間が悪を行う傾向を持つものとして創造されたのではありません。むしろ、神エホバは人間を「神の像(かたち)」に創造してくださいました。つまり、神エホバの比類のない愛や公正(義)や知恵や力を調和よく発揮できる者として創造してくださったのです(創世記1:26,27)。ですから、本来人間は神エホバの示される愛、またみ子イエスが示された愛の手本に見倣いたい、という願いを持ってそのことを行う人々も多いのです(ペテロ第一2:21)。神エホバは私たち人間に自由意志をも与えてくださいました。しかしながら、最初の二親のアダムとエバは、騙しの名人の悪魔サタンが操る蛇に唆され、神エホバの命令に従わず、悪魔サタンの唆しに乗って、悪魔サタンの側に立ちました(創世記3:1~6)。そのため、アダムとエバの子孫である、人類は不完全さを受け継ぎ、かつ罪を犯す傾向を受け継ぎました。神エホバは愛と公正の神であり、義であり、廉直でしたが、人類の中にアダムとエバによって欠陥が持ち込まれ、ねじけた世代になりました(申命記32:4,5.ローマ5:12)。み言葉を学び適用しない欠陥を顕わにする粗暴な者を悪魔サタンは巧みに利用するのです。
悪はずっと存続することはありません;神エホバは私たちが悪い傾向と闘うように願っておられます(箴言27:11)。また神エホバから出る教えの実・霊の実の九つ、愛、喜び、平和、辛抱強さ、親切、善良、信仰、温和、自制を培い、公正を行い、親切を愛し、慎みを持って神エホバと共に歩むように願っておられます(ガラテア5:22,23.ミカ6:8)。聖書は、どうすれば悪魔サタンの策略に打ち勝ち、間違った行いをさけることが出来るかを教えています(エフェソス6:11~20)。古い人格を脱ぎ捨て、新しい人格を身に着けるよう促しています(エフェソス4:20~24)。しかし、この事物の体制下では、神エホバが示される愛をすべての人が身につけることが出来ず、悪は絶えず生じています。
今は悪が溢れていますが、神エホバは、全ての人が悪のもたらす悲しい結果が十分に理解できるように、一定の期間、悪を許しておられます(ペテロ第二3:7~9)。しかし、間もなく神エホバは、この地上から諸悪を断ち滅ぼし、ご自分のご意志を行う温和で義なる者を回復する楽園・義の宿る社会に導かれます(詩編37:9~11、29.マタイ5:5.ペテロ第二3:10~13)。神エホバは悲しみの涙を全て拭い去ってくださり、もはやは死もなく、嘆きも叫びも苦痛もない過去のものとなる、楽園での生活に導かれるのです(啓示21:4)。ですから、み子イエスは最後まで忍耐するように励まして下さっています(マタイ24:13)。神エホバがみ子イエスを通して約束してくださった、神の王国の希望に堅く立つ方々は幸いです(マタイ24;14.ルカ4:43
「参考資料」:ものみの塔聖書冊子協会発行;「ものみの塔」誌、2015年7月1日号、16P.
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