詩編19編の後半には、エホバの律法は真実であり、全く義にかなっていることが実証された、と断言されていました。エホバの律法は精錬された多くの金よりもさらに願わしく、蜜よりも甘い滋養分に富んだ霊的食物であることも記されていました。エホバの律法を守る者には大きな報いがあることも保証されていました。エホバの律法は聖書ですから、聖書を学ぶことは何事にも勝って優先すべき事項であることが分かります。続く詩編20編には、エホバがご自分の油注がれた者を必ず救ってくださることが記されています。「油注がれた者」とは、エホバ神が特別な任務を与えるためにエホバ神よって是認された者、という意味です。さらにエホバ神は私たちが助けを求めて「呼ぶ日に、神はわたしたちに答えてくださる」保証の言葉が記されています。聖書がエホバ神に依り頼め、と教えている意味がよく理解することができるでしょう(箴言3:5,6)。
詩編20編には次のように記されています。
指揮者へ。ダビデの調べ。
「苦難の日にエホバがあなたに
答えて下さいますように。
ヤコブの神(エホバ)があなたを保護しますように。
神(エホバ)が聖なる場所からあなたの助けを送り、
シオンからあなたを支えて
くださいますように。
あなたのすべての供え物を覚えてくださり、
あなたの焼燔の捧げ物を肥えたものとして
受け入れてくださいますように。
あなたの心のままにあなたに与えてくださり、
あなたの計り事をすべてかなえて
くださいますように。
わたしたちはあなたの救いのゆえに
喜び叫び、
わたしたちの神(エホバ)の名によって
わたしたちの旗を掲げるのです。
エホバがあなたのすべての願い事を
かなえてくださいますように。
今わたしは、エホバがご自分の油注がれた者を
必ず救ってくださることを知っています。
神(エホバ)はその右手の
力強い救いの業をもって、
聖なる天から彼に答えてくださいます。
ある者は兵車によって、ある者は馬について語り告げます。
しかしわたしたちは、
わたしたちの神エホバの名について
語り告げます。
それらの者は屈服させられ、倒れました。
しかし、わたしたちは立ち上がりました。
そして立ち直るのです。
エホバよ、王を救ってください。
わたしたちの呼ぶ日に、
神(エホバ)は答えて
くださるのです」(詩編20:1~9)。
上記の聖句はエホバ神の油注がれた者の救いを祈り求める言葉となっています。冒頭にも述べましたが、エホバ神の油注がれた者は必ず救ってくださることが明らかにされています。エホバ神はご自分の僕を必ず救ってくださるのです。人間の知恵の兵車、つまり軍事力に頼る者は屈服され、倒れたことが記されています。一方、エホバ神のみ名を語り告げる義なる者は、立ち上がり、立ち直ることが記されています。これは、現在の事物の体制下でも同様です。さらに、エホバ神に助けを「叫ぶ日に、わたしたちに答えてくださる」と、保証の言葉が記されています。上記の聖句は現在の「油注がれた者」・「油注がれた兄弟たち」に及ぶ預言の言葉となっていて、エホバの言葉は喜びとしてご自分の言葉通りに成し遂げてくださる方であることが実証されています(イザヤ55:8~11)。ですからエホバの約束の言葉は真実であり、しかも廉直で、わたしたちの心を歓ばせ、目を輝かせるゆえに、精錬された多くの金よりもさらに願わしいのです(詩編19:8~10)。聖書のみ言葉は真理であり、真理は真の自由に導きます(ヨハネ8:32)。
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