詩編22編はメシアであるイエス・キリストが経験する事柄について数多く預言されています。昨日紹介の詩編22編18節には、イエスの衣の配分のためにくじが引かれることが預言されていましたが、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書にその通り、イエスの衣服の配分のためにくじが引かれ、預言が成就したことが記されています。この事は聖書は神エホバの言葉であることを証ししているのです。今日紹介する詩編22編21節~31節の中には、メシアとして遣わされるイエス・キリストが神エホバのみ名を兄弟たちに告げ知らせることが預言されています(詩編22編22節)。神には「エホバ」という固有のお名前があり、聖書には約7,200回記されており、お名前はとても重要であることを教えています。それゆえ、イエスは、イエスの追随者の兄弟たちに、神エホバの「み名を彼らに知らせました。またこれからも知らせます」と、祈りの言葉の中で証しされ、預言が成就したことが記録されています(ヨハネ17:26)。
詩編22編21節~31節には次のように記されています。
「ライオンの口からわたしを救ってください。
あなたはわたしに答えて、
野牛の角から救って下さらなければなりません。
わたしはあなたのみ名(エホバ)を
わたしの兄弟たちに告げ知らせ、
会衆の中であなたを賛美します。
エホバを恐れる者たちよ、神に賛美をささげよ。
ヤコブのすべての胤よ、
神(エホバ)の栄光をたたえよ。
イスラエルのすべての胤よ、恐れおののけ。
神は苦しむ者の苦悩をさげすむことも、
忌み嫌うこともされなかったからだ。
神はみ顔をその者から覆い隠されたこともなく、
彼が助けを求めて叫ぶとき、
聞いてくださったのである。
大きな会衆の中にあってわたしの賛美は
あなたから出ます。
わたしは神を恐れる者たちの前で
私の誓約を果たします。
柔和な者たちは食べて満ち足り、
神を求める者たちはエホバを賛美します。
あなた方の心が永久に生きつづけますように。
地のすべての果ては思い出して、
エホバに立ち返ります。
そして、諸国民のすべての家族は
あなたのみ前に身をかがめるのです。
王権はエホバに属し、
神は諸国編を支配しておられるからです。
地の肥えた者たちは皆、食べて、身をかがめます。
塵に下る者(死に至る者)は皆、
そのみ前に体を折り曲げ、
だれひとりとして自分の魂(命)を
生き長らえさせる者はいません。
胤がこれに仕えます。
エホバについて次の世代に告げ知らされます。
彼らは来て、生まれて来る民に神の義について語ります。
神(エホバ)がこれを行なわれた、と。」(詩編22:21~31)。
上の聖句の詩編22編の26節には、柔和な者たちは満ち足り、柔和な神エホバを求める者たちはエホバ神を賛美することが記されています。詩編37編11節には、柔和な者たちは義の宿る楽園に招き入れられ、永遠に亘って無上の歓びを見いだすことが預言されています。そのように柔和・温和な特質はエホバ神から豊かな祝福を受けることができるのです。イエス・キリストは謙遜で「気質が温和」ゆえに、労苦し荷を負っている人たちを爽やかにしてあげましょう、と招いてくださっています。
上の聖句の中で、死にゆく人間はだれ一人自分の魂(命)を行き長らえさせることができないが、「胤」つまり、エホバの約束の胤のイエスが遣わされ、エホバ神に仕え、エホバ神について告げ知らせ、その民がエホバの義を語りますが、それらは神エホバが行なわれた、と神エホバに栄光と賛美を帰しています(創世記3:15.詩編22:29~31)。イエスは地上に遣わされている間、身を低くし、エホバの教えられる通り、エホバのご意志を行ない、み父エホバに栄光と賛美を帰し、その模範を手本として残されました(ヨハネ7:17,18;12:50.フィリピ2:5~8.ペテロ第一2:21)。
シオン菊 友追悼の 句を詠みし 今日の一句
路傍に咲いている「シオン菊」