聖書は、預言の書とも呼ばれ、記された預言は全て成就していることが確証されています。ですから、これから生じることもすべてその通りになることが分ります。
イザヤが神エホバの霊感を受けて記したメシアはどのような指導者になるのでしょうか。北のイスラエル王国を滅ぼす残忍で片意地なアッシリア人のようになるのでしょうか。そのようなことはありません。イザヤは次のように記しています。
「彼(メシア)の上にエホバの霊が必ずとどまる。それは知恵と理解の霊、計り事と力強さの霊、知識とエホバへの恐れの霊である。エホバへの恐れに彼(メシア)の楽しみがあるであろう」(イザヤ11:2,3前半)。
メシアは油注がれますが、それは文字通りの油ではなく神エホバの聖霊によって行われます。そのことは地上に遣わされたイエスのバプテスマ(水の浸礼)の際に生じました。その時、バプテスマを施す人ヨハネは、神エホバの聖霊がはとの形をとって天からイエスの上に下るのを見ました(ルカ3:22)。神エホバの霊がイエスの「上にとどまり」、イエスは知恵と理解と計り事と力強さと知識をもって行動し、それを証明しました(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書参照)。メシアであるイエスは、指導者として何と優れた特質を備えているのでしょう。
イエスの追随者・真のクリスチャンたちも聖霊を受けることができます。イエスはご自分の講話の中で、このように助言されました。「あなた方が、邪悪な者(アダムから不完全さを受け継いだ者)でありながら、自分の子供に良い贈り物を与えることを知っているのであれば、まして天の父(エホバ)は、ご自分に求めている者に聖霊を与えてくださるのです」(ルカ11:13)。ですから、私たちは神エホバに聖霊を祈り求めることを決してためらってはなりません。また、神エホバから出る健全な教えの実・霊の実の「愛、喜び、平和、辛抱強さ、親切、善良、信仰、温和、自制」を培い続けなければなりません(ガラテア5:22,23)。神エホバは、「上からの知恵」を求めるイエスの追随者・真のクリスチャンたちの願いを聞き届け、生活上の試練に首尾よく対処できるよう助ける、と保証しておられます(ヤコブ1:5;3:17)。
メシアであるイエスが示す神エホバへの恐れとはどんなものでしょうか。メシアであるイエスは神エホバへの健全な恐れを抱き、神エホバに対する恭しい畏敬の気持ち、愛のこもった崇敬の念を抱いているのです。神エホバに健全な恐れをいだく人は、イエスのように常に「神(エホバ)の喜ばれることを行ないたい」と願い、行動に示します(ヨハネ8:29)。メシア(キリスト)であるイエスは言葉と手本の模範により、神エホバへの健全な恐れを抱いて日々歩むことに勝る喜びはない、ということを教えられました(ペテロ第一2:21.マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書を参照)。
あなたもイエス・キリストの残された手本の模範に見倣い、霊の実を培い生活上に適用される方々のお一人であれば幸いです。
慎ましく 並び咲きたる ボケの花 今日の一句
お訪ねした家の庭の「ボケの花」