神エホバがイザヤを通して預言したモアブの滅びに関しては、現代にまで及びます。今日、古代モアブに似た「大いなるバビロン・大娼婦」の主要部分である偽クリスチャン集団(イエスの模範に倣い神エホバの教えを行わず、イエスを神としたり、マリアを崇拝させたり、イエスの教えを守らず、神エホバのご意志を行わなわず、かつ戦争に加担して来た集団)です(啓示17:1~6)。イザヤが預言した時代、モアブとイスラエルはどちらもアブラハムの父テラの子孫でした。同様に、今日の偽クリスチャン集団(キリスト教世界)は、今日の油注がれた(神エホバがイエスを通して特別な任命を与えたクリスチャン)クリスチャン会衆と同じく、1世紀のクリスチャン会衆を基とすると唱えています(ガラテア6:16)。しかし、残念なことに偽クリスチャン集団は、古代モアブのように神エホバのご意志を行わず腐敗しています。例えば、霊的な不道徳行為や、唯一真の神エホバ以外の神々の崇拝行為を助長しています(ヨハネ17:3.ヤコブ4:4.ヨハネ第一5:21)。また、その集団は、イエスがクリスチャンに指示された神の王国の良い便りを宣べ伝える真のクリスチャンたちの伝道活動に反対し、イエスの指示を守りません(マタイ24:9,14;28:19,20.ルカ4:43;8:1)。
歴史が示す通り、モアブはイザヤの預言の通り滅びに至りました。偽クリスチャン集団もモアブと同じようになります。神エホバは、アッシリアの現代版を用いて「大いなるバビロン・大娼婦」を荒廃させます(啓示17:1~6、16,17;18章)。しかし、現代の「モアブ」の中に入る人々にも希望があります。イザヤは、モアブに対する預言の途中で、次のように言いました。
「そして揺るぎない愛によって王座が確立される。ダビデの天幕の中で王座につく者は、忠実に行動する。公正に裁き、速やかに正しいことを行なう」(イザヤ16:5)。
1914年、神エホバは、ダビデ王の系統を引く神の王国の王イエスの王座を確立されました。イエスの持つ神の王国の王権は、神エホバの愛ある親切の表明であり、ダビデ王と結ばれた神エホバの契約の成就として永久に存続します(詩編72:2;85:10,11;89:3,4.ルカ1:32)。大勢の柔和・温厚な人たちがエホバの証人の宣べ伝える神の王国の良い便りの真理にこたえ応じ、現代の「モアブ」、「大いなるバビロン・大娼婦」の主要部分の偽クリスチャン集団を離れ、命を得るためにイエスの教えに服するようになっています(啓示18:4)。そのようにして、神の王国の良い便りにこたえ応じ、イエスの教えられた通り「思慮深い人」として、イエスが「公正とは何かを国々に明らかにする」ということを知るのは、何と大きな慰め、喜びなのでしょう(マタイ12:18.エレミヤ33:15)。
現代のモアブは間もなく消滅しますが、イエスの教えに従い、神の王国と神エホバから見て正しいことをいつも第一求める人たちは、永遠に亘って祝福を得ることが出来ます(啓示18章。マタイ6:33.啓示21:4)。
純白の バラの生垣 奉仕道 今日の一句
まだ道辺で咲いていた「唐木蓮」
- 宇和島市三間町の道辺 -