聖書のイザヤ書の中には、当時の神エホバとの契約下にあったイスラエルの周辺諸国に対する裁きが預言されています。イザヤ書には多くの教訓が含まれています。
エジプトの南に位置するエチオピアは少なくとも二度、ユダに対する軍事行動に関係しています(歴代第二12:23;14:1,9~15;16:8)。イザヤは、そのエチオピアに関する裁きを預言し、次のように言いました。
「エチオピアの川の地方の、羽音を立てる虫の土地には災いがある。・・・切り取られ、・・・取り除かれる。・・すべての野獣もそれ(ぶどうの実)を食べて収穫の時を過ごす」(イザヤ18:1~6)。
神エホバは上の聖句の通り、エチオピアが「切り取られ、取り除かれる」ことを定めます。
一般の歴史では、西暦前8世紀の後半にはエチオピアがエジプトを征服して60年ほど支配した事を伝えています。そして、アッシリアの皇帝であるエサル・ハドンとアシュルバニパルが相次いで侵入しました。アシュルバニパルはテーベを滅ぼし、アッシリアはエジプトを服従させ、こうしてエチオピア人によるナイル渓谷の支配は終わりました(イザヤ20:3~6も参照)。現代はどうでしょうか。
「終わりの時」に関するダニエルの預言の描写によると、好戦的な「北の王」はエチオピアとリビアを従わせます(ダニエル11:40~43)。さらに、エチオピアは「マゴグの地のゴグ」の軍勢の中にいるとも述べられています(エゼキエル38:2~5,8)。北の王を含むゴグの軍勢は、神エホバの聖なる国民を攻撃する時、終わりを迎えます。ですから、神エホバの手は現代の「エチオピア」、つまり、神エホバのご意志を行わない諸国家に向かっても伸ばされています。その理由は、神エホバの主権に反対するからです(エゼキエル38:21~23.ダニエル11:45)。
しかし、イザヤの預言は次のようにも述べています。「その時、大軍を率いるエホバのもとに贈り物が持って来られる。背が高く背が高く、肌が滑らかな国民(エチオピア)から。・・・大軍を率いるエホバの名が付された場所、シオンの山に」(イザヤ18:7)。
諸国民は神エホバの主権を認めないとはいえ、神エホバの民の益となることを行なう場合もありました。国によっては当局者が法律を制定したり判決を下したりして、神エホバの清く忠実な崇拝者に法的な権利を付与してきました(使徒5:29.啓示12:15,16)。他にも贈り物、あるいは供え物がります。「王たちはあなたに贈り物を持ってくる。・・・クシュ(エチオピア)は急いで神(エホバ)に贈り物を差し出す」(詩編68:29~31)。今日、神エホバを恐れる何百万もの現代の「エチオピア人」が、神エホバの崇拝という「清い供え物」を携えて来ています(マラキ1:11)。それらの、真のクリスチャンたちは、全地で・240の国や地域で神の王国の良い便りの真理を宣べ伝えるという無償の奉仕に参加しています(マタイ24:14:28:19,20.啓示14:6,7)。神エホバに捧げる何と素晴らしい「贈り物」なのでしょう(ヘブライ13:15)。
あなたも、イエスのご指示通りに神の王国の良い便りの真理を証しする人々のお一人であれば幸いです。
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奉仕終え 心地よきなり ところてん 今日の一句
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鉢植えの「ダリア」