アブラハムの従者が、神エホバの導きによって、リベカのもとに訪れたことを知った、リベカは、躊躇することなく、まだ見ていないイサクの妻として行くことに同意し、「はい、行きます」と応じました。リベカも神エホバに信仰をもつ人であったことが分ります。聖書には、旅をしてイサクの妻となるために出かけたリベカが、遠くから夫になるイサクの姿を見た時、直ぐにベールを深くかぶり、慎み深い特質を示したことが記されています。
「そこで彼ら(リベカの兄と母)は、リベカとその乳母、またアブラハムの従者と付き添いの人たちを送り出すことにした。彼らはリベカのために祝福を願い、こう言った。「リベカ、あなたの子孫が幾千万にもなりますように。あなたの子孫が敵の町を攻略しますように」。リベカと付き人の女性たちは立ち上がってラクダに乗り、アブラハムの従者に付いて行った。こうしてアブラハムの従者はリベカを連れて帰って行った。
さて、ネゲブ地方に住んでいるイサクは、ベエル・ラハイ・ロイの方から戻って来た。夕暮れ時、イサクはいろいろなことを思い巡らしながら野原を歩いていた。目を上げると、ラクダの一隊が向かって来るのが見えた。リベカもイサクも姿を見て、直ぐにラクダを下りた。そして従者に尋ねた。「野原を歩いてこちらに来る方はどなたですか」と言った。それでリベカはベールを深くかぶった。アブラハムの従者は、自分がしてきたことを全てイサクに話した。そのイサクはリベカを母サラの天幕に連れて行った。こうしてイサクはリベカを妻にした。イサクはリベカを愛するようになり、母を亡くした悲しみは癒されていった」(創世24:59~67)。
上の聖句に記されている通り、イサクの妻にするリベカを伴ったアブラハムの従者の一行が夕餉れ時に、イサクの住んでいる地方に着いた時の様子が記されています。妻を迎えるイサクも、リベカも互いの姿を見ると、直ぐにラクダを下り、敬意を払っています。リベカは野を歩いてきた人が自分の夫になるイサクであることを知ると、ベールを深くかぶったことが記されています。
リベカが深くベールを深くかぶったことから、リベカが夫の頭の権に服する慎み深い女性であり、妻となることを従順に示した行動と考えられます。
私の若い頃の結婚式は妻は分金高島田に角隠し(頭飾り)の装いをしました。この角隠し(頭飾り)の習慣は、リベカが嫁いだ時、ベールを深くかぶったことに由来していると考えます。現在の洋装の結婚衣装の場合も、ベールを深くかぶりますが、いずれもリベカの結婚の装いに由来する、と考えます。
現在他の場面では、女性が男性に聖書を教える場合には、女性はベールを深くかぶり、慎みを表します。
聖書はイサクに妻リベカを迎えた以後の、アブラハムの生活が記録され、アブラハムは175歳まで生きたことが記されていますので、次回に紹介致します。
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玄関を 開ければ入る 糸トンボ 今日の一句
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