内閣不信任決議案に関する取り扱いは、すったもんだの挙句、最終的には党首会談にて収束がはかられました。国民から見れば、何とも不透明な形で決着してしまいました。これでは密室談合政治の復活と言われても仕方ないものと思われます。
そもそも政権交代の最大の眼目は、自民党政治にみられた悪しき慣習との決別にあったのではないでしょうか。民主党も権力を握ると結局は、悪しき因習にとらわれてしまったということでしょう。
何も党首会談が悪いと言っているのではありません。最終的に政治決着を図るためには必要なことでしょう。しかしながら、今回の党首会談においては、余りにも不自然な決着であると思います。何らかの密約がなされたものと想像されます。
国家・国民のために必要なことを私心を捨てて出した結論であれば、それなりに評価できるでしょうが、今回の党首会談で個人的な利益が微塵も無かったと果たしていえるのでしょうか。そうであるならば、途中まで同席していた幹事長や幹事長代行が席を外す必要があったでしょうか。
何れにしても、今回のごたごたが国民の政治不信を増幅したことは間違いないものと思います。