山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

外気温追従型エアコン温度管理システム

2012-08-28 | うんちく・小ネタ

  暑い屋外から戻ってきた場合のように、室温は外気温と数度の差があれば当初は十分涼しく感じるものです。しかし、同じ室温に長時間滞在すると身体が慣れてきて、室温に物足りなさを感じてきてしまいます。そこで、ついつい温度設定を低くしたりといった行動に繋がっていきます。

 また、外気温がさほど高くない場合にも節電のためということで28℃の温度設定にこだわる必要があるのでしょうか。下図のように外気温が低い時には設定温度も低く、外気温が高くなれば設定温度も高く、しかも外気温度変化に自動追従して変化すれば合理的な温度管理が可能となります。但し、外気温が高くなっても冷房上限温度以上にはならない。逆に、外気温度が低くなっても、冷房下限温度以下にはならないように温度管理をするようにします。

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 この原型は、2002年に開発した「時間帯別空調温度管理システム」にあります。このシステムは、エアコンの温度管理をスケジュール化することに主眼をおいたものです。これでも外気温度と連動させることが出来なくもないのですが、ここはやはり外気温度を計測した上で、室温管理をおこなった方が望ましいと考えておりました。

 そこで、時期バージョンでこの仕掛けを組み込むことにしていたのですが、諸種の理由でお蔵入りしていたものです。

 今日、これだけ節電の機運が盛り上がっておりますので、そこそこニーズはあるのでは無いかと思っております。エアコンメーカーさんでしたら、個々のエアコンにこの機能を搭載することは簡単にできると思います。しかしながら、エアコンメーカーさんは冷やしてなんぼの世界でしょうから、自ら冷えの悪さを売りにする製品は作り難いでしょうね。

 また、既存エアコンのようにメーカーや機種が異なるエアコンに対して後付けで機能を実現するとなると、その解決方法に苦しむことになるでしょう。これらの解決方法等にご興味がおありの方は、当事務所管理のWebサイト「空調温度管理による省エネルギー(空調温度管理とは?)」をご参照ください。

 聞けば熱中症は夜間にも発症することがあるとのことです。真昼の暑い時ならばいざ知らず、電力の余裕のあるときには心地よく過ごせるようにしたいものです。


境界争い-隣地境界から国境まで

2012-08-28 | 政治・経済・社会

 最近、竹島や尖閣列島の話題が賑わっております。個人間であれ、国家間であれ隣同士の争いは、そもそも必然的に発生するものなのでしょう。個人間であれば国内問題です。このため民法等の関連法規が整備されており、最終的には裁判により決着がつくような仕組みが国家に備わっております。

 しかし、国家間の争いになるとそう簡単にはいかないようです。最終的には武力紛争まで発展する可能性があります。我が日本国は、先の大戦を踏まえ、このような紛争を武力で解決しようとすることを放棄(日本国が先制攻撃することは)しました。このような立場からして、国際司法裁判所に提訴することは、日本国の姿勢として尤もなことであると考えます。紛争当事国同士が公の場で主張し合い、公の裁定による問題解決を図ることが大切でしょう。でなければ、行き着くところは武力紛争に他なりません。

 個人間のトラブルでも種々の主張がなされます。何十年も何百年も前に起こったこが持ち出されることもあるでしょう。しかし、現実には現在の法律によって問題解決が図られることとなります。立証できない水掛け論は意味がありません。

 歴史をどこまでも遡ると止めどもない泥沼に入り込みかねません。よく先の大戦のことや文禄・慶長の役まで遡って日本を批判する論調があるようですが、それを言うのであったら元寇はどうなんだ、西欧列強の植民地支配はどうなんだと売り言葉に買い言葉になってしまいます。何時までも、このような感情的な議論をしていても何の役にも立ちません。現代に生活する我々は、歴史は歴史として多くを学ぶ必要があるでしょうが、そのことを論拠に相手を批判しても得るところが少ないと思います。

 今出来る事は、双方の国民が双方の主張を知り、それを公の場で議論することでしょう。自国の主張のみを論拠に感情的に非難合戦をしても無意味です。そして、直接行動によることなく問題解決を図ることが、文明国の真価として問われているのではないのでしょうか。


生きている土壌

2012-08-28 | 本と雑誌

 エアハルト・ヘニッヒ著・中村英司訳「生きている土壌-腐植と熟土の生成と働き」日本有機農業研究会発行

 「農業ことはじめ(5)-有機農業」でもご紹介しております。農業を始めたころ、色々思い悩んでいたときに出会った一冊です。農業に携わっている方のみでなく、消費者の方々にもご一読いただければと思います。そして「植物工場(野菜工場)」を推進させていらっしゃる方々にも。