文藝春秋の3月号に司馬遼太郎生誕90周年記念特集が組まれております。これらを読み進むと、中国というものを考えたときの不可解なものがストンと納得のいくことが多々あります。中国が分からないとお考えならば、是非とも一読されることをお勧めいたします。特に儒教との関わりについては傾聴に値すると思います。
司馬遼太郎の作品といえば、親父の蔵書であった「竜馬がゆく」を中学時代に読んだくらいでしたが、偶然書店で手に取ったた「アメリカ素描」であったかと記憶しておりますが「文化と文明の違い」についての一節を読み、今までの漠然とした理解がすっきりとしたものになったのを思い出します。それ以来、大ファンになり手当たり次第に読んだものです。現在では、書棚を松本清張作品と二分しております。
ここ5年くらい文藝春秋を定期購読しております。以前の私は、同じ作家にのめり込むような読書スタイルでした。技術屋であった当時はそれで良いと思っておりました。しかし、営業をするなど外の世界と接する機会が多くなると、多方面に渡って情報を得る必要性を感じます。そんな時、ある取引先の社長さんから、文藝春秋を読んでみたらと勧められました。「価格も手頃だし、カバンの中に放り込んでおけば、良い退屈しのぎになるから」とのことでした。それ以来の読者です。幅広な情報を得られますし、毎回の芥川賞受賞作品が読めるといったことも楽しみの一つでしょうか。
随分とわき道に逸れてしまいましたが、最近のアジア情勢は緊迫度が高まっております。そのような折りのタイムリーな企画であると思います。