曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

クッキーの思い出

2016年01月28日 | 日記

今日の花

 


 我が家の飼い犬クッキー(ビーグル♀)が今夜8時少し前に18年10か月の生涯を閉じました。

数日前から具合が悪くなり、一昨日からは自分で餌を食べる気力が無くなりました。水分と薬だけは飲ませようと努めましたが歳が歳だけにこの度は回復させるのは無理かと覚悟はしました。今朝はまだ手助けすると立ち上がろうとする気力があったのでせめて痛みを取って楽にしてやろうと痛み止めの薬を口の中に押し込んで牛乳で流し込んでみましたが効き目は見られませんでした。か弱い声でずっと叫び続けるのはかわいそうでした。夕方になると鳴くこともなくなり死期が近づいていたようです。でもよく頑張りました。

この数年クッキーが年老いてからはほとんど私が世話をしていたので日帰りの旅以外は全く家を出ることができませんでした。招待のあった会合や結婚式などすべて断り義理を欠くことになりましたが親の介護と同じで仕方のないことでした。生き物を飼うとは大変なこととは分かっていましたが何とか最後まで面倒を見ることができたと思っています。

犬と猫以外に蝶も飼っています。今も飼育室には4種類の蝶がいますが、蝶の命はとても短いのです。犬や猫は私になつきますが蝶はいつも迷惑そうにしています。でもどちらも同じ命には変わりありません。命は感動を与えてくれます。だから多少の義理を欠いても大事にしています。

 

クッキーとの別れは覚悟していたことですがやはり悲しいことですね。しばらく上を向いていました。涙がこぼれないように。

これから先、思い出の中のクッキーは楽しかったことだけが残って行くことでしょう。

明日、嵩山中腹の景色の良いみかん畑の上の方に埋葬しようと思っています。

 


昨年の秋クッキーの体調の良い時に港の公園へ連れてゆきました。

クッキーは数年前から背骨に異常があってうまく真っ直ぐには歩けません。お医者さんから散歩は無理だと言われていたので家の庭で毎日ぐるぐる回るだけの運動でした。クッキーが全く歩けなくなる前に広場で歩かせてやりたいと思っていたので誰もいないいつもの港の公園に連れて行きました。

クッキーにはもう一つ病気があります。頭に出来た腫瘍です。5・6年前に小さな腫瘍が見つかった時にお医者さんに診てもらったのですが悪性ではないので切る必要はないと言われました。結果としてはあの時切ってもらった方が良かったのではと悔やまれます。歳とってからは腫瘍は大きくなる一方で最後はとても痛がっていたようです。

年老いたクッキーにとって公園はそれほど楽しくはなかったようでした。若いころのクッキーだったらこんな広場はどんなにか喜んだことでしょう。

 

その日はフジバカマが咲いていて私の好きな蝶がいました。

 

さようなら クッキー。