曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

久しぶりで布刈に行きました

2016年02月10日 | 日記

今日の花

薔薇をまとめて豪華に

 


 昨日ニュースの中で中国の春節のお祝いのことを伝えていました。いわゆる旧正月のことですね。2月8日が旧暦での一月一日なら今日は1月3日でまだ大潮です。ふと昔のことを思い出しました。30代の頃にはこの時期にはしょっちゅう友達と夜漁りに出かけていたものです。夜漁りというのは旧正月頃の大潮の時に夜中の引き潮時(夜中の2時ごろから4時ごろで一年で最も潮のよく引く時期です)に磯に行ってアワビやサザエ、ナマコやウニ、ワカメにヒジキ等々海の幸を拾って歩くのです。蛸もたまに獲れます。寒風の吹きすさぶ中でも夜中の海へよく出かけたものです。さすがにこの歳になると夜中の海に行く気にはなれませんが昼間の海なら行ってみようかなという気になり午後の3時ごろから海へワカメ取りに行ってきました。ワカメは潮通しの良い所にしか生えません。大島大橋のある大畠瀬戸は潮流が早くてワカメもよく育ちます。瀬戸の海岸に来てみましたがワカメはなかなか見つかりません。どうしたことでしょう。12月・1月が暖かかったせいで海水温がまだ下がっていないのでしょうか。ワカメや海苔などの海藻類は水温が下がった方がよく育ちます。たまに見つかってもワカメはまだとても小さくて刈り取ってもほんの少ししかありません。今日は小さなバケツを持ってきて正解でした。それでも二・三度食べるくらいは取れたので良しとしましょう。

夕食には湯通ししたばかりの生ワカメを酢橙と醤油でいただきました。歯ごたえの良さと磯の香がして取れたての季節のものはやはり美味しいです。山のきのこと同じで自分で取に行かねば味わえないものですね。

 


大畠瀬戸の海岸

午後の4時はもう日が低くなっていました。でも春の日差しを感じます。

これだけあればいいでしょう。

もう4時半を過ぎました。向こうに見えるのは笠佐島です。

県道に上がりました。

瀬戸の灯台も満ち潮で磯は沈み始めています。向こうは琴石山です。この山はヤブツバキがとても多くて今頃登るときれいだろうと思います。

 


すぐにワカメの処理をしなければなりません。

まず塩水で洗います。

この褐色のワカメが熱湯に入れると瞬時に緑色になります。不思議ですねー。

私は10秒くらいで熱湯から上げてすぐに冷水で冷やします。

ざるにあげて出来上がりです。冷蔵庫のチルドに入れておけば1週間は美味しく食べられます。

酢橙をたっぷり搾り、お醤油を少し加えていただきます。酢の物と言うより和風のシンプルなサラダですね。茎がコリコリしてまた美味しいのです。小さな幸せをくれた海の幸に感謝しつついただきました。