曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

目の病気

2017年09月29日 | 日記

 昨日は朝から雨も上がり青空が見えていました。
一昨日息を引き取ったビビリの埋葬をするため、午前中に我が家の墓所をきれいにしに行きました。そこは嵩山の中腹で我が家のみかん畑の最も標高の高いところにあります。前に広がる瀬戸内海と島々が一望できるそれはそれは景色の素晴らしいところです。その土地は私がみかん作りを始めたころにはYさんという方の土地でした。その方が若いころに山林を切り開いて石垣を築き、段々畑を何段も作ってみかん畑としたものです。その畑の最上部には小さな広場があり梅の木が植えてありました。私がはじめてそこに登って目の前に広がる海の景色を眺めた時、いつかこのみかん畑を譲っていただきたいものだと心に思いました。やがてYさんも歳をとってみかん作りをやめ、近所の方が引き継いでその畑を作ることになりました。その畑を譲り受けることは半ばあきらめていましたが、引き継いだ方も数年でその畑を耕作することをやめてしまいました。それを機会に私がその畑を買い取ることになり、以後私の念願がかなって景色のよい土地は私のものとなったのです。そして現在、その景色の素晴らしい場所は人間が畑として利用している最も高いところで、そこより山の上の部分は山林原野です。だれにも迷惑をかけないで済む所として、将来私の墓所としたいと思っています。墓石とかモニュメントとなるものは一切いりません。このごろ海への散骨が流行っていますが、私の遺骨をそこらあたりに撒いてもらいたいと思っています。その周囲には私の好きな桜の木をすでに何本か植えてありますが、そのうちの1本はかなりの大木となり、春にはふもとから山を見上げた時に桜の花で位置がはっきりとわかるまでに大きくなっています。最初に植えた桜はソメイヨシノだったので長持ちはしないと思います。よく持ったとしても100年が精一杯でしょう。もう少し長持ちしそうなしだれ桜も植えてあってかなり大きくなりました。来年の春にはすでに注文してあるエドヒガンの桜の苗木ができてきますので、それを植えようと思っています。エドヒガンという桜は長寿の桜で現在日本には寿命1000年を超すような古木が何本もあります。エドヒガンは寒いところを好む桜ですからここ大島でうまく育つかどうか心配です。1000年後にその桜が私の墓所に立っているかどうかはわかりませんけどね。

というわけで、一昨年亡くなったクッキー(ビーグル犬)はすでにそこに埋葬されていますし、今回のビビリもそこに埋葬します。午後一番に家族みんなの見送りを受けてトラックで山へ向かいました。土葬ですからイノシシなどに掘り返されないようにかなり深い穴を掘り埋葬しました。その上には周りを切り払った木々を積み上げ獣除けとしました。墓標は無しです。

ビビリは生まれた時からみかんの作業場をねぐらとしていましたから、私が作業場で仕事をしているときにはいつも邪魔をしに来ました。遊んでくれという態度です。これからしばらくは邪魔する者がいなくて少しさびしいでしょうね。

 

 さあ、今日は朝から秋晴れの上天気です。実は2・3日前からアサギマダラのことが気になっています。ご存知のようにアサギマダラという蝶は渡り鳥のように北へ南へと旅をする蝶です。夏を北の地方で過ごしたアサギマダラは北の方から秋の訪れとともに寒さに追われるように南国に向かって南下してきます。そのアサギマダラの群れが大島にやって来るのが例年ですと10月の初めです。大島ではアサギマダラの大好きな花フジバカマをたくさん植えて群れのやって来るのを待っているのですが、花の準備は整っているか卵を産むための食草の生育状態はどうかなどアサギマダラへのオモテナシが準備できているか気になっていたのです。この数日山まわりもできなかったので、天気の良い今日こそと思って、あちこちのフジバカマ園や野生のヒヨドリ花の咲き具合など見て回りました。フジバカマはまだ蕾でしたが、原種フジバカマと白色ヒヨドリ花はよく咲いていました。もし運が良ければ南下アサギマダラの先頭の群れに出会えるかもと期待しましたが、どこのフジバカマにもアサギマダラは来ていませんでした。やはり10月に入らねばやって来ないのでしょうか。待ち遠しいことです。

 今日は午後になって徳山の眼科医院へ行くことになっていました。実は、数日前から目の異常に気付き一昨日地元の病院の眼科で診ていただきました。
どのような異常かと言うと、好きなカメラのファインダーをのぞくとファインダー内画面の右側に陰りがあってはっきり見えないのです。左目なのですが目を閉じるとそのはっきりしないところの部分が白抜きになり、目をあけるとその部分が薄暗い影になるのです。眼科の先生の見立てでは加齢性黄斑変性症であろうということでした。その専門の先生が徳山におられるので紹介状を書きましょう。専門医の所で診てもらってくださいとのことでした。要するに網膜の裏側で出血が起こっていて網膜細胞とその基盤に当たるところとの間に液がたまって離れているのです。今日は徳山の医院で目の底の部分の断層写真を見せてもらいましたが確かにそうなっていました。黄斑変性症というのはヨーロッパ人には多く日本人には少なかったのだけれど最近は増加しているそうです。そして女性より男性に多い症状だそうです。私のようにいつも野外で仕事をすることの多い人間は紫外線を普通の人より多量に目に受けますので白内障と同様発症の確立が高いものと思います。今の私の場合は出血場所が目の中心部の黄班を少し左にずれているので大きな視力低下にまではなっていませんが、症状が目の中心部にまで広がると著しい視力低下になるそうです。以前ヨーロッパではこの病気が失明原因のトップだったとのことです。そして少し前まではこの症状に対する治療方法はなかったのですが、いまは薬剤を眼球内に注入する方法やレザー光線での治療、手術による方法などが開発されているようです。今日の診察の結果では、治療方法はひと月に一回薬剤の注入ということになりました。それを3回やって様子を見るということです。それで進行が止まればよいのですが、片目の視力が失われることになるととても不便になることでしょうね。人間が持つセンサー五感の中で視力は最も重要性の高いもので、外から取り込む情報の80%を占めるとまで言われています。美しいものを見る喜びを失うことはどんなにか辛いことでしょうね。

最近ちょっとついていない気がします。PCは突然壊れるし、・・・・・。
でも、嵐はいつか通り過ぎるし、夜明けの来ない夜はないそうです、静かに待ちましょう。