曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

今夜は 屋代川をさらに上流へ

2018年06月01日 | 日記

夕暮れの海辺

この頃夕方になるとそわそわと出かけて行きます。目指すは海ではなく川なのですが、静かに暮れて行く海の風景も捨てがたく、車を止めてシャッターを切りました。珍しく生き物がいないですね。

 


 一昨日は、屋代川をさかのぼり屋代ダムの周辺のホタルを撮りました。ダムより上流の川については未調査なのでもう一晩出かけてみることにしました。私が毎晩こそこそと出かけて行くのでカミさんはあまり機嫌が良くありません。背中に矢の視線を感じながらも今しか見られないホタルのために出かけて行きます。言い訳のように「今夜は早く帰るからね。」と言って出かけますが、全く当てにならないのは良くわかっているようです。夢中になった子供に時計は役に立たないからです。

今夜は少し早めに出かけました。明るいうちに現地に着いて川の地形を調べておかないと真っ暗になると入口さえ分からなくなるのです。川へ降りて行く道がどうなっているか調べておかないと危ないですからね。一人でホタルの飛ぶような場所に入るのは魔界に踏み込むようなものです。川の水の流れる音があるので静寂の世界ではありません。森の中の全くの静寂よりその方がましですね。

明るいうちに何箇所か川に降りられる道を見つけました。そうしているうちにどんどん暗くなってきます。気が付くともう私の周りをホタルが飛び始めました。急いで駐車場まで戻ってカメラと三脚などを持って川に戻ります。流れの上にはかなりの数のホタルが飛び始めています。古い鉄板で出来た橋があり恐る恐る乗ってみます。暗くてよくわかりませんが今はもう使われていないもののようです。そろそろと中央部まで出て行き三脚を立てました。とてもいい雰囲気です。夜のこんな場所はもう人間の世界ではありません。ホタルは私のことを全く気に掛けず目の前でも飛んでゆきます。数枚写真を撮るとカメラをたたんで次の場所に移らねばなりません。時間との勝負です。結局7時半から9時過ぎまでの間に4か所で撮影出来ました。

ホタルの写真を撮り始めたのが5月の14にですから15日くらい撮り続けています。初めごろに比べて夜間の撮影に慣れてきて少しはうまく取れるようになったかなと自分では思っています。でもホタル撮影も今年はこれでお終いかもしれません。また来年になったらみんな忘れて一から始めることになるのでしょうね。

 

 


屋代川のホタル その2

 

屋代川

この辺は中流です。今日の撮影場所はもっと上流です。

 

周りに少しだけ田圃がありますが、川幅はだいぶせまくなっています。

 

まだ空に明るさが残っています。

 

 

2番目の場所は一昨日の夜撮った橋の上です。

 

 

少しだけ上流へ場所を移しました。ここは川を岸から横に見ています。

 

また場所替えです。川の方ばかり見ていたので気付かなかったのですが、上を見れば満天の星空です。

木と木の間にさそり座が昇って来ています。中央の一番明るい星は木星でしょうか。確認していないので間違っていたらごめんなさい。

この時期にしては空気が澄んでいて星が良く見えています。

 

道路の橋の上から上流に向かってカメラを向けてみましたが、ホタルまでの距離が少し遠いのが残念です。一度川原に降りて流れの水の中から撮ってみたいですね。

今夜は、自然の中でたくさんのホタルが自由に飛んでいるのを眺めることができました。

イノシシさんやマムシさんともお互いに出合わなくて良かったです。

また来ますね。

 

川のせせらぎの音とか、宇宙の音、夜の音などをこのブログに付けてみたいと本気で思いました。カメラ道具の他に録音用のレコーダーも持って歩くのは大変ですね。でもいつかやってみたいと思っています。