キジョランの実
キジョラン(鬼女蘭)はキョウチクトウ科の蔓性の植物でアサギマダラの食草となる。自生地は山間の谷間の水の流れに沿った所にあることが多い。鬱蒼とした所より程よく光の入る谷間を好み、古い株になると木の幹や竹を伝って10m以上の高さまで伸びてゆき、伝った木の上部で蔓の枝を大きく広げるようになる。
私のブログにアクセスされる方の中にキジョランに関することで訪れることが結構多いようです。近年旅をする蝶として有名なアサギマダラに関心を持つ方が多くなり、アサギマダラの食草のキジョランにも興味を持つことが多くなったからでしょうか。キジョランと言う植物は朝鮮半島の南部と日本の関東以西の地域で沖縄までの温暖な地域に自生しています。と言っても、町の中や人里の周辺で見かけることは少なく、どのような植物か知らない人が多いと思います。
山の中でキジョランの株を見つけても実のなっている所はなかなか見られないものです。同じキョウチクトウ科の蔓植物のガガイモやイケマなどではよく実の付いたところが見ることができます。何故かキジョランは実をつけにくい性質があるのでしょうか、実際に実を付ける株はめったにないものです。昨年は何が幸いしたのか知人の所の植えたキジョランが沢山の実を付けました。その実をいただいたのでキジョランの実と種のことを紹介しましょう。今日はそのキジョランの種を鉢に播きました。
少しマニアックなことなので興味のない方にはここでお帰りいただいて結構です。
キジョランの花から実がなるまで
キジョランの花はとても小さいのです。
キジョランの幼果
うまく受粉した花が花弁を落とした後残ります。晩秋のことです。
冬を越し春になり、実が少しづつ大きくなり始めました。
実はとても大きくなり、12月半ばには熟して、実は縦に割れ始めます。
このよく熟した実をいただきました。
しばらく置くと実は開いて来ます
種がぎっしり詰まっています。ひと鞘に何粒入っているか楽しみですね。