曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

キジョランの種

2019年01月27日 | 日記

今日はキジョランの種蒔きについて

キジョランの実から種を取り出して、プランターに播きました。

 


 昨日はアサギマダラの食草のキジョランの実についてご紹介させていただきました。キジョランの木を育ててもなかなか実がなることは珍しくて実物の実を見たことの無い方が多いと思います。山の中の自生地へ行ってもキジョランは蔓性で高い木などに絡まってかなり高いところまで伸びてゆきます。自然に生えているキジョランに実がなっていても遥か高い所に付いていて手の届くようなものではありません。そのようなことで私は毎年実が割れて綿毛の付いた種が落ちてくるころを見計らって拾いに行きました。その拾ってきた種を鉢に播いて苗を作ってきました。今年は知人からキジョランの実を2個いただいたのでその実から種を取り出して播いてみようと思っています。キジョランの種は乾燥しすぎると発芽率が悪くなるようです。また実の中に長く置いてカビを生えさせると種が死んでしまうこともありますので早めに土の中に入れて程よい湿度を保った状態で春を待つ方が良いと思います。それであまり遅くならないうちにと、昨日種を播きました。充実した良い種だと100%近い発芽率が得られます。今日は種の取り出しとプランターへの播種に付いてご紹介します。

 


キジョランの実から種を取り出す。

 

自然のままでしたら乾燥で白い綿毛は開いて風に乗って遠くまで運ばれるのですが、私の所では実を容器の中に入れておいたので湿って綿毛は開きませんでした。 

自然の中でも飛んで行って地面に落ちた後は白い綿毛は種から自然に外れます。

種を播く時に綿毛は不要なので取り除きます。

綿毛と一緒に捨てたのは種がぺちゃんこで充実してないものです。

 

もう一個の実からも種を取り出します。 

一個の実に入っていた種の数は96個でした。最初の実は99個入っていました。

 種は保存するときは乾燥しすぎないようにしておきます。

 

種の播種

普通の培養土に播きますが、発芽した後もしばらくそのまま成長させますので土の底の方へは基肥を入れておきます。 

私は3㎝間隔くらいで播きますが種が少なければもっと広く播く方がいいでしょう。このプランターには50粒の種がまいてあります。

約1㎝くらい土を被せます。種は軽いので水を撒くと浮いてきて土の上に出てしまうこともありますので、上に出てきた種が乾燥しないよう埋め戻すことも大事です。

 

 

 5月半ばには発芽し始めます。

本葉が2~3枚になれば小さなポリポットなどに1本づつ植え替えます。

7月になれば根もよく伸びています。

夏の間は乾燥させないように気を付けます。キジョランの自生地は沢などの常に湿りのあるところです。

 大きな本葉が出るようになったら鉢を一回り大きくします。

そして夏の間に施肥と灌水を怠らなかったら、秋までに草丈40センチくらいで葉が8枚から10枚くらいの株に育ちます。

秋にはアサギマダラの幼虫を1匹くらいは育てられる株になります。

地面に植えるには40~50㎝以上になってから植えた方が後の育ちがいいようです。

種や苗が欲しい方はご連絡ください。少しくらいならお分けできます。