今日のむし
ベニモンアゲハの幼虫 またまた珍しい蝶の幼虫をいただきました。もともと東南アジアからインド・スリランカに生息する蝶で、日本では沖縄と奄美大島までの範囲で見られますがそれより北では生息していません。そんな南の蝶ですから寒さに向かうこの時期に飼育するのは容易なことではありません。餌はジャコウアゲハと同じウマノスズクサですがこの時期には葉は黄色くなって落葉し始めていて確保が難しいのです。しかも幼虫は30匹あまりいますので全部育て上げるのはかなり難しいと思います。今日は朝から餌のウマノスズクサを探して山の中を200㎞も走りました。それでも確保できたウマノスズクサはほんのわずかです。今後幼虫が大きくなったらどうして餌を確保しようかと頭の痛いことです。
ウマノスズクサという植物は絶滅危惧種というほどではありませんが探すとなると結構難しい植物です。朝早くから夕方まで200キロも走って探しましたが見つかったのは5~6株です。これだけではとても足りません。でも山の中を走ると紅葉がとてもきれいでした。北国の紅葉とは比べることもできませんが、島の紅葉も秋の気配を十分に感じさせてくれました。特にウリハダカエデが紅葉していてとても鮮やかに輝いて見えました。ウリハダカエデは里の方にはありませんので山の上の方でないとみられません。昨日は街中の紅葉を楽しみましたが、今日は山の中で自然の紅葉を堪能できました。
大島のオレンジロードから皇座山までの紅葉
皇座山にはウリハダカエデが多いです。
こんなところには誰もいません。一人山道を歩くのはとても気持ちいいです。
皇座山のお稲荷さんの鳥居