曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

山には秋の気配

2023年09月09日 | 日記

今日の花

マンデビラ (キョウチクトウ科)   寒さに弱いので冬越しに気を付ければ暖かい時期は栽培は容易です。キョウチクトウ科ですから毒があります。

 


 今日は9月9日ですね。
昔々中国より日本に伝わった五つの節句を祝う風習は平安時代には上流階級では盛んにおこなわれ、江戸時代にもなると庶民の間でも盛んになったそうです。今でも節句を祝うことはそれなりに続いていますが9月9日の重陽の節句だけは今の日本ではほとんど忘れ去られてしまったように感じます。今朝いつものように朝一で新聞を読んでいると重陽の節句のことが書いてありました。重陽の節句の行事として昔の中国では高い所へ登って酒を飲むというのがあったそうです。私は初めて知りましたが「高みに上る」と言うとそれだけで重陽の節句のことだなと分かる方もいるのだなあと感心しました。そこで私も今日は厄払いのため高みに登ってみようかと思いつきました。山の上で酒を飲もうとは思いませんが山の上にあがるとアサギマダラに会えるかもしれないと期待して、10時ごろ裏山の嵩山へ登ってみました。

天気は良いし、山の上には秋の気配が満ちていました。木々の葉は濃い緑から色あせた緑に変わり、そしてアキアカネが乱舞しています。山頂付近ではヒヨドリバナが咲いていてアサギマダラが一心不乱で蜜を吸っていました。私が傍へ寄っても逃げようともしません。簡単につかむこともできました。こんなに近くで出会ったのは久しぶりなので、オスとメスとを1頭ずつ捕まえてマーキングしました。マーキングされたアサギマダラは私の手を離れると何事もなかったかのようにヒヨドリバナの花に戻ってゆきます。このヒヨドリバナは早いものは7月から咲き始め10月まで次々と咲き続けます。このヒヨドリバナはもともと大分県の九重連山に生えていたものをある方からいただき3年前に嵩山の山頂付近に植えたものです。大島に自生しているヒヨドリバナは開花時期がもっと遅いのですが、この九重ヒヨドリバナは早くから蜜がよく出るのかアサギマダラが大変よく集まります。


今日は山へ登ってみて、アサギマダラと遊べて良い節句でした。


嵩山の山頂付近

トンボに交じって何かこちらへ飛んできます。何でしょう。

海上自衛隊と書いてありました。

 

いつもの展望テラスは修理中でした。

 

遊歩道のそばのアサギマダラ

咲いている花は九重ヒヨドリバナです。

翅の少し破れたメスですがこれから秋に沢山の卵を残してほしいですね。

 

暑残る山へ登れば秋の蝶 南へ下るはまだ早かりき