曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

1000年後の夢

2019年01月24日 | 日記

今日の花

菜の花  明るい日差しに黄色い花。 先日薄寒桜の花が咲いていたことを書きましたがすでに菜の花も負けじと咲いています。海岸沿いの道路に沿った空き地にたくさん咲いていました。海の側はやはり暖かいのですね。

 


 昨年も同じ桜のことを書きましたが、エドヒガンと言う桜の品種があります。山桜の一種ですがとても長生きのできる桜です。その桜は日本各地に有名な古木があり、推定では1000年以上経っているのではないかと言われる樹があります。そのような桜は1000年もの間人が守ってきたから生きながらえたのかもしれませんが、桜の木自身もそのような長い時間を生きる力を持っていたということです。私が桜の木を植えはじめたのは32年前ですが、その頃は単純に桜と言えば染井吉野に限ると思っていました。染井吉野が今のように全国に植えられたのは明治以降のことらしいので、古い時代から和歌に詠まれたり、時代的に有名な花見の宴は染井吉野ではないのですね。そんなことも桜を植えはじめたころは気が付きませんでした。最近では、どこでも染井吉野に偏り過ぎていることへの反省からヤマザクラを植えようという運動もおこっているようです。それに習ったわけでもないのですが私もソメイヨシノを卒業して植える桜はいろんな品種に移って行きました。

今日苗木屋さんに依頼して作っていただいた桜の苗木が入荷しました。今年はほんの少しだけです。10本くらいとお願いしてあったのですが来たのは8本でした。この桜は運がよければ1000年後も生きて花をつけているかもしれない桜ですから、植える場所をよーく吟味しなければなりません。私はもちろんいませんが、私の子孫や人類自体がいないかもしれません。人類がたった1000年くらいで滅びるとは考えられませんが、1000年後の世界や地球がどのようになっているか想像するのは難しいですね。SF小説などでは人類はやがて宇宙へ出てゆき、太陽系から銀河宇宙へそしてさらに遠い銀河までも広がって行くことも書かれたりしますが、どうでしょう。桜の木は1000年生きる可能性はありますが、人類が1000年で宇宙へ出てゆく夢はいかがなものでしょうか。「明日と言う日が無くてもわたしは木を植える」というのがありますが、1000年後が無くてもわたしは桜の木を植えたいのです。

 


届いた桜の苗木

 

いきなり山に植えるわけにはいかないので、今日はとりあえず畑の中に仮植えをしました。

 

もうすぐ 桜という千年の時を刻む時計が動き始めます。機械はできた瞬間から壊れることへ向かって進んで行きますが、いきものは違います。成長と世代交代を繰り返して行きますからね。

 

 

 

 


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