曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

冬の楽しみ 森の中の宝探し

2015年01月25日 | 日記

今日の花

いろんな椿が次々と咲き始めました。

 


 昨日は一日エコツァーでみんなと海と山を楽しみましたが、今日は上関の皇座山で林の中・森の中で冬越ししている蝶の卵や幼虫を探すというとても地味な遊びをして楽しみました。そんなことして何が面白いのと思われるかもしれませんが一種の宝探しなのです。広い山の中・森の中の何処に隠れているのか推測しながら探します。

山ではウラゴマダラシジミの卵を探すことから始めました。ウラゴマダラシジミはイボタノキが食草ですからイボタノキをよく探せば卵が見つかるはずです。イボタノキは比較的背の低い木で林の中では下草的な存在ですのですので探すのは容易な木です。それでも探し始めて今年で3年目になるのにいまだに卵を見つけることができなかったのです。今年こそは意地でも見つけるぞとの意気込みで山に入りました。それに今日は普段いきものの生態調査などを仕事にしているKさんと一緒に山に入ったのでたいそう心強いのです。彼もゴマダラの卵は見たことが無いとのことでしたがこういうものを探すことには慣れている方なので二人で探せばきっと見つかると確信していました。2時間近く二人で探しても見つからず少し自信を無くしそうになったころ「あった」という大きな声に私は彼の所へ飛んでゆきました。1mmにも足りない小さな卵ですがオレンジ色をしていて私の目でもすぐにそれと分かりました。この発見で気が楽になり私もすぐに次を見つけることができました。見つかった卵は3個でしたがそれで十分と思って次のオオムラサキの幼虫を探すことにしました。エノキの根元を数本探しましたが出てくるのはゴマダラチョウばかりでなかなかオオムラサキには出会えません。場所を変えて別の森の中のエノキの根元を探していると彼と私が同時にオオムラサキの幼虫を見つけました。結局そのエノキから二人が2匹づつ見つけたのでそれでオオムラサキ探しはお終いにしました。そして探した卵と幼虫は家で飼育観察をするために連れて帰りました。しばらく空っぽだった飼育部屋が少しにぎやかになってきました。

 


皇座山からの眺め

左に見える陸地が周防大島です。

右側の島が平郡島です。

沖に見えるのは八島

正面の細長い島は上関の長島です。この島に原発を作る計画があります。

手前が下荷内島で山頂に灯台が見えます。一度行ってみたいですねー。向こうの島は上荷内島です

平郡島

展望台です

 


 森の中の探し物

落ち葉の裏に隠れていたテントウムシ

ほとんど空っぽの卵の殻   何の卵でしょうか

 

ウラゴマダラチョウの卵 

イボタの枝にウラゴマの卵が見つかりました。

 

別の木の枝

 

昨年の孵化卵の殻が見つかりました

 


オオムラサキの幼虫探し

森の中のエノキ  中央の木

 

オオムラサキの越冬幼虫

 

ゴマダラチョウの越冬幼虫

ゴマダラチョウとオオムラサキは近い仲間なので幼虫がよく似ています。違いは背中の突起がゴマダラチョウは3対に対してオオムラサキの背中の突起は4対になっています。

宝探しはうまくいきました。


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