曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

フジバカマに集まるアサギマダラ

2013年10月14日 | 日記

 今日はアサギマダラが今まで見たこともないほど沢山集まっていました。数えることはできませんでしたが100頭くらいのアサギマダラが2坪ほどのフジバカマに群れている様は皆さんにもお見せしたいようでした。一昨日まではここで補虫網を使ってはアサギマダラを捕まえてマーキングをしていたのですが、これほどの数の蝶が群れているのを見るともう網を振る気になれませんでした。しばらくはそのまま蝶の舞うのを見とれていました。これだけ沢山いれば北の方から下ってくる標識の付いた蝶がいるかもしれないと期待して探しましたが、標識の付いた蝶はみんな私の書いたものばかりで少しがっかりしました。私の書いたアサギマダラの中には1週間もここに滞留しているのもいました。今日はマーキングは少しばかりにしてあとは写真ばかり撮っていました。

 


 

フジバカマに集まるアサギマダラ


本州最西端(毘沙の鼻) へ行ってきました。

2013年10月13日 | 日記

今日の花

イワレンゲ (大島にはイワレンゲはありません。大島の海岸の崖に生えているのはツメレンゲです)

桔梗

フウセントウワタ

トウワタ

桔梗は普通の花ですが、イワレンゲ・フウセントウワタ・トウワタは蝶に関係ある花です。イワレンゲは海岸の崖に生えていてクロツバメシジミが食草とします。フウセントウワタ・トウワタは今我が家の周りにたくさんいるカバマダラの食草です。下関のこの辺りにはトウワタなどが沢山あるのにカバマダラが一度も飛来したことがないそうです。大島の方へはよくやって来るのに下関の方へはなぜ来ないのでしょうか。

 


 今日は下関のクロツバメシジミを見に朝6時半から出かけました。山口県は横断すると結構長い県でして私の家から関門海峡まで走ると180kmもあります。下関の少し北の方の海岸の崖にいる蝶で大してきれいでもない小さな黒い蝶ですがこの蝶に取りつかれている人もいるとか聞きました。大島にも昔はいた記録があるのですが最近私が探してもどうしても見つかりません。そこで下関のクロツバメシジミを見たいと思っていたら今回師匠たちがお膳立てしてくださいました。運のいいことに出初めのきれいな個体が沢山いて真にラッキーでした。

 

私に良い写真を撮ってもらおうとお膳立てしてくださったのに、わたしがドジなことをやらかしてしまい、どうしたかと言うとカメラのバッテリーを入れ忘れて出かけていたのです。昨日に限って予備のバッテリーもバッグに入れてなくて私はカメラは持っているのに写真が撮れないことになってしまいました。以前は予備のカメラを持って出ることも多かったのですが最近はその日使うカメラを1台だけしか持たなくなっています。それを見て師匠がせっかくここまで来たのだから私の予備のカメラを貸してあげようと言ってくださってなんとありがたかったことかしれません。前夜バッテリーを充電しておかねばと思ってカメラから抜いたのに朝なにったら忘れてカメラだけ抱えていったわけで、今日の写真は師匠の貸してくれたカメラで撮ったものです普段の私のカメラと写真と色合いが少し違います。

 

さて、本日の日記の題名は本州最西端です。私が山口県民であってもこの毘沙の鼻へ行ったのは初めてですしここが最西端と言うことも知りませんでした。多くの方は知らないと思います。ついでのことに本州最東端はどこでしょう? 三陸のあたりだとは分かりますが場所は知りません。調べてみたら本州最東端は岩手県の魹ヶ崎(とどがさき)だそうです。本州最北端は比較的わかりやすくて誰でも知っていることでしょう。マグロで有名な大間にある大間崎ですね。ここは行きました。最後に本州最南端はどこでしょうか。これも分かりやすいですが和歌山の潮岬ですね。クイズ番組に出たい人は覚えておくといいでしょう。

 

 


今日の音楽 (らんらんさん)

「 海を見ていた午後」 荒井由実

http://www.youtube.com/watch?v=bZJxY7DJuD0  ここをクリックしてください

 

毘沙の鼻のあたりにはシャレたレストランはありませんが沖を通る貨物船と夕日を眺めながら別れ話をするのは絵になるかもしれません。 


下関 吉見の海岸


 

海峡の景色を見ながら磯の岩場を歩きます。(子供のころからこんな所でよく遊びましたので磯を歩くのは好きです) 

この崖にクロツバメシジミがいます。

 

クロツバメシジミ

クロツバメシジミが日光浴をしています。周りに生えている肉厚の植物はやはりクロツバメシジミの食草となるタイトゴメです。

 

借りたカメラなので使い勝手が悪く飛翔写真は上手く撮れませ。この日は雄がたくさん飛んでいて卍飛翔のようなものをやるのですがゼフィルスのように時間が長くないのでうまく撮れませんでした。出来れば海を背景に飛翔写真を撮りたいと思い狙ってみましたがクロツ君はうまくカメラの前を飛んでくれませんでした。一日中崖にへばりついてカメラを構えるほどの根性はありません。

 

イワレンゲに産み付けられたクロツバメシジミの卵。まだ時期が早いのでしょう雌の数も少なく、崖を這いまわり岩にしがみついて卵を探しましたが見つかったのはこれ1個でした。

 

飼育マニアとしては卵から飼いたいところですが終齢の幼虫がいたので観察用に連れ帰りました。

翌日の朝家でもう蛹になりました。10日くらいで成虫になるでしょう。楽しみです。

 


その他の蝶

この崖にもアサギマダラが飛んでいます。海岸の崖沿いに次々と下関の方へ飛んでゆくアサギマダラを見ました。山陰を通って南下する蝶たちでしょう。目指す九州はもうすぐですね。

 

ヤマトシジミ  ヤマトシジミの雌は羽を開くと黒いので飛んでいる時は一瞬クロツバメシジミと見間違えることがあります。この時も羽表の黒い蝶が飛んで花に止まったのでラッキー クロツバメシジミが花に来たと思い込み一生懸命近寄って取ったのですがナントヤマトシジミではありませんか。ガッカリ!


イチモンジセセリ  この写真はクロツの海岸ではありません。女郎花に止まっていたので撮りました。

目の前でチガヤに止まって産卵してゆきました。

 

白いヒヨドリバナにアサギマダラ  

 

ヒヨドリバナにイシガケチョウ  イシガケチョウの花に止まった姿はなかなか見ることができません。

クロマダラソテツシジミ   下関地区ではほとんど毎年のようにこの迷蝶を見ることができます。日本海に面した集落では冬が暖かく食草のソテツも沢山あります。この日調査したところではソテツの春葉(5月頃出る新芽)にも沢山の食痕があり越冬しているのではないかとも考えられます。

 

本州の最西端

 

最西端からの眺め

 

角島

下関方面

 


台風一過の秋晴れ

2013年10月09日 | 日記

今日の柑橘

極早生みかんもこんなに熟れてきました。甘いものは糖度12から13度になっています。

 


 昨夜の台風24号は日本海に入るころにはかなり弱まって来て私どもの所でも大したことはありませんでした。11時を過ぎるころから風は多少強くなりましたが心配したほどのことはなくホッとしました。

台風の通り過ぎた後はきれいな青空になることがよくありますがこの日も空気がよく澄んでいて遠くの景色が良く見えました。近くのみかん畑でアサギマダラのマーキングをして、少し遠くの白木山ヘも行ってみました。澄み渡った秋晴れの下四国や広島がよく見えました。アサギマダラの数が多くなってきました。

家のまわりでは心配したカバマダラは何事もなかったらしく朝からたくさん飛んでいました。家のまわりのカバマダラに変わったことと言えばフジバカマの花が咲いてきたものですから雄はみんなフジバカマに集まるようになりました。アサギマダラと同じですね。カバマダラもアサギマダラと同じように雄は雌への誘引剤を作るためフジバカマの蜜を吸いに来るようです。私もフジバカマの蜜を食べたらモテる様になるでしょうか?? この歳ではもうちょっと手遅れですがね。

ここの所少し忙しくなって更新が遅れています。ごめんなさい。

 


今日の音楽 (saganhamaさんより)

Nコン80周年記念曲 ふるさと

http://www.youtube.com/watch?v=WEs7Aa-o-Yw


誰でもふるさとの風景は好きだし忘れることはできませんね。私の故郷の写真にサガンハマさんのふるさとを重ねて見てくださったようです。



台風一過の瀬戸内海

朝一番で撮ったいつもの景色。  まだ雲が多いです。

 

お昼前

 

午後3時ごろ

 

 

庭のフジバカマに群れるカバマダラ

 

 

ナミアゲハ

 

白木山からの眺め

四国愛媛は雲に包まれています

愛媛県の青島

白木山のフジバカマ

このフジバカマは私が鉢植えにして山頂まで運んだものです。

今年のマーキングでは雌が例年になく多いのです。

 

マーキングしたアサギマダラが空に向かって上昇してゆくところです。この写真の後雲間に消えてゆきました。目では追えないくらい高く上がってゆきました。

上の写真を精いっぱい拡大したものです。

 

大島の中央部方面です。

広島方面を拡大してみました。あの大きな白い船は何でしょうか。

 

飼育した飛べないカバマダラはまだ元気で生きています。

庭のフジバカマの雄たち。上のカバマダラもこんな風に飛びたかったでしょうに。

 

「フジバカマに吸蜜に来る蝶にはどんな蝶がありますか」と言う質問がありましたがいろんな蝶がやって来ます。それがすべて雄であるかどうかは確認していません。

 


アサギマダラ数が増える

2013年10月08日 | 日記

今日の花

我が家のまわりでは今ごろになって彼岸花が咲いて満開です。カバマダラと彼岸花の取り合わせを撮りたいと思いましたがカバマダラは決して彼岸花には止まりません。結局いつものように彼岸花にはアゲハチョウでした。

 


 今日は台風の接近と言うことで悪天候と思っていたら以外にも曇ってはいたものの穏やかな天気でした。10時ごろからアサギマダラのマーキングに出かけましたがA地点には10頭余り群れていてだいぶ数が増えてきたようです。いよいよ南下蝶のお出ましかと嬉しくなりました。今年は少し遅れているのでこれから20日ごろがピークになると思います。

お昼頃に家に帰ってみると家のまわりの彼岸花やランタナやトウワタに蝶やホウジャクがたくさん来ていてとても賑やかです。この頃カバマダラもフジバカマに集まるようになって数がすごく増えたようです。その反面いつもならこの時期にはアサギマダラがたくさん来ているはずなのに今年は家の周りにまだ1頭も来ません。



11時過ぎてこれを書き始めましたがようやく台風らしい風が吹き始めました。みかんに被害が出なければ良いのですが。

そうそう、夕方暗くなり始めたころ野菜畑に行ってみるとカバちゃんがまだ飛んでいるのです。今夜台風が来るというのにお前たちはまた飛ばされて北の方へ持ってゆかれるぞと思いました。仕方がないので今夜は家の中に泊めてやろうかと補虫網を持ってきてみんな捕まえて部屋に持ち帰りました。

 


今日の音楽 (らんらんさん)

2CELLOS - Fields Of Gold

http://www.youtube.com/watch?v=Se6wAOZqQIM


2CELLOS って初めて聞きました。おもしろいですねー。チェロってこんな弾き方もできるんだと感心しながら10曲くらい聴いてみました。

2CELLOSのことを知らない人も多いかと思いますので詳しく知りたい人は http://ja.wikipedia.org/wiki/2CELLOS へとんで自分で調べてください。

 


始まったばかりですがマーキングの状況です

3桁の数字がマーキングした個体のナンバーです。今年は♀が結構捕獲できています。29頭中5頭ですから昨年に比べると雌がよくつかまっています。

A地点は今年もよく集まりますがB地点はフジバカマの出来が悪くて今のところ数が少ないようです。C地点の白木山は片道10kmあるので毎日は行けません。初日の6日が5頭、7日が9頭、今日が15頭ですから順調に増えているようです。

屋久島のKUさん今年もキャッチしてくださいね。 


彼岸花にアゲハ

カバちゃんは彼岸花にはとまりません。

 


トウワタにホウジャク

ホウジャクのホバリングの時の羽の動きはすごく早いですね。これらの写真は1/4000秒ですが完全に動きを止めることはできませんでした。

 


綿の花にヒメアカタテハ

 

 


フジバカマにカバマダラ

 

 


彼岸花にモンキアゲハ

10月のこの時期にしてはきれいなアゲハです。 

 


トウワタにイチモンジセセリ

カバマダラ

 

 

 


アサギマダラのマーキング始める

2013年10月06日 | 日記

今日の花

大島オレンジロード東和白木線を走っていると街路樹が変にオレンジ色っぽいのに気が付きました。車の窓を閉め切って走っていたので気が付くのが遅かったのですが、「金木犀だ」と気付きすぐに窓を開けてみました。かすかに匂うとかほのかに香るなんてものではありません。車の中は一気に金木犀のにおいで充満してしまい、同じことなら外へ出てみようと車を止めました。夜の街角でふっと香る金木犀などと違って匂いの中にどっぷりと浸かっているようでした。普通なら、 香り来て 姿を探す 金木犀 ですが、今日は 街路樹の 金木犀に 酔いしれる と言ったところでしょうか。

 


 昨日はほとんど一月振りの雨でのんびり一日を過ごしました。みかんの樹や草も大いに喜んでいたと思います。飼育室にも大した変化はなく写真もありませんでした。カメラさんもお休みをもらうことができたわけです。

今日は雨あがっての秋晴れになったので、補虫網とマーカーペンを持ってアサギマダラのマーキングに出かけました。レモン畑のキジョランの所へ行くときれいな雌が卵を産んでいました。さっそく捕獲して今年の秋のマーキング第1号にしました。雌から始まるのは珍しいことです。雌と雄はほぼ同数いるはずなのですがマーキングの時は雌は非常に少ないのが普通です。A地点には沢山のフジバカマが植えてありますが今日は2頭のみでした。B地点に行くとフジバカマには1頭もいなくてあきらめて帰り始めた所林の中で2頭見つけ捕獲して標識を付けました。少し離れたC地点へも行きました、3頭見つけたのですが全て捕獲に失敗してマーキングは無しでした。1日から4日まではほとんど居なかったのに今日はまだ少ないもののようやく姿を見るようになりました。例年より少し遅れているような気がします。

ヤクシマルリシジミのきれいな個体を見つけました。以前は大島には沢山いたのにこの頃なかなかお目にかかれません。この1頭が今年初めてです。クロマダラソテツシジミはおそらく大島の中全域に広がっているようです。今日も新しいところできれいに個体を見つけました。

 


マーキング  アサギマダラ♀

昨年のマーキングで001号は屋久島のKUさんが再捕獲してくださいました。今年の001号のこの蝶は雌なので何処かで再捕獲される確率は低いと思います。

 

アサギマダラは林の中など少し暗いところを好むので光りが足りず撮りにくいところがあります。

上の二枚は1/2000秒で撮るとやはり露光不足です。

久しぶりでスローシャッターで流し撮りをやってみましたがピントが全くあっていませんでした。

 

A地点のフジバカマに2頭


アサギマダラって鷹揚に性格なのか捕獲してマーキングしてもそっと放すと何事もなかったかのように元のフジバカマに戻って吸蜜を続けます。

 

B地点へ

林の中で2頭捕まえました。1頭は雌でした。

下の写真はイシガケチョウです。

 

C地点の白木山へ

登る途中の林道で1頭見つけましたが捕獲に失敗し逃げられました。前回来た時も同じようなところにいたので下り蝶ではなくて居着きの蝶かもしれません。

この2頭は高いところばかり飛んで降りてきませんでした。

白木山から嵩山方面を

 

白木山の蝶

この写真面白いと思いませんか。撮る時にはウラナミシジミのことしか気が付かなかったのですが蜂とテントウムシが一緒に写っています。気が付いていたらもう少し構図とピントを考えるのだったのに残念でした。

 

背景を少し入れましょう

 

広島方面の雲

 

帰り道に鹿家にて

クロマダラソテツシジミ♂

 

ヤクシマルリシジミ 同じところで

生まれたばかりでしょうかクロマダラソテツもヤクシマルリシジミもとてもきれいです。

 

 


飛べない カバマダラ

2013年10月04日 | 日記

今日の果実

極早生みかん 着色はもう一息ですが乾燥が続いていて甘いです。

 


 今日は極早生みかんを少し収穫して友達の所に送りました。本格的に収穫するのはもう少ししてからです。

2日に羽化したカバマダラの中の1頭が羽をうまく伸ばすことができず飛べないということを書きましたが、どれだけ生きるかわからないけど面倒を見てやらなければならなくなりました。飼育ボックスの中では登って行って網につかまっていることが多いのですが手を持ってゆくとぼとっと下に落ちるのです。指で捕まえてトウワタの花の上に載せてやっても吸蜜ができないようです。仕方がないのでお皿にスポーツドリンクをしみこませたティッシュを載せてそのうえで吸水させています。

 


今日の音楽 (らんらんさん)

Dvorak - Cello Concerto - Steven Isserlis - Orchestra Praga

http://www.youtube.com/watch?v=4PmoLLY87O0  ←ここをクリックしてください

 

 

ドヴォルザーク って秋に似合いませんか。夜長に聴きましょう。 


羽化の時羽を伸ばすことに失敗したカバマダラ

10月2日の朝

 

吸水

 

 

本来なら空を自由に飛び回り今頃メスを追いかけているはずなのに。

  


 

 アサギマダラの調査とマーキング

 

10月の1日から昨年と同じ定点で調査していますが南下してくるアサギマダラはまだいません。例年より遅いです。B地点で今日は2頭見ましたが居着きのアサギマダラではないかと思います。今年は時間があれば下の地図のようにA地点とBとCと自宅周辺で調査しようと思っています。C地点は白木山です。アサギマダラはC地点から西に向かって飛んでくるはずです。C地点でマーキングした個体が自宅やA点やB地点を通過することが分かればよいのですが。

AやB地点では最盛期にはフジバカマの花に4・50頭は集まります。 

 

安下庄

 

昨年は10月の初めから自宅へも来ていたのですが今年はまだ1頭も見ません。 


フィールドの クロマダラソテツシジミ と カバマダラ

2013年10月03日 | 日記

今日の果実

野ブドウの実

 


 今日は飼育室で羽化する蝶が1頭もいませんでした。自然の中のクロマダラソテツシジミがどうなっているか気になったので今年最初に見つかった所へ見に行ってきました。すごい卵と幼虫の数です。ソテツの新芽はぼろぼろに食べられていました。近くの草原にはクロマダラソテツシジミが無数に飛び回っていました。やはり前回と同じようにすごい繁殖力です。

カバマダラの方は最近徐々に数が増えてきたようです。家のまわりのトウワタにも終齢幼虫が多少見られるようになってきました。秋になって蜂などの天敵が少なくなってきたためかもしれません。

 


ソテツの新芽についているクロマダラソテツシジミの幼虫

 

すごい数でしょう

 

近くの草原で

 

 

トウワタを食べている終齢のカバマダラ


8月9月には大きな幼虫はほとんど見ることができませんでした。

 


クロマダラソテツシジミが羽化しました

2013年10月02日 | 日記

今日の花

あるお寺の花壇に咲いていた花です。

 


 今朝飼育室に入ってみるとガラス戸にクロマダラソテツシジミが止まっているではありませんか、蛹はタッバーに入れてあったのに中で羽化したのち蓋の隙間から這い出したのでしょう。すぐにタッバーを見ると中に羽化したばかりのきれいなクロマダラソテツシジミが1頭残っていました。そっと蓋を取り生まれたばかりのきれいな姿を写真に撮りました。この日はクロマダラソテツシジミが3頭とカバマダラが3頭羽化しました。でも、カバマダラのうちの1頭が羽化の時に何か事故があったのか羽がきれいに伸びず飛べない姿でした。きれいな成虫になった2頭はそのまま外に放ったのですがこの飛べないカバマダラはどうしたものかと困ってしまいました。出来る限り面倒を見てやるしかないかと思っています。昨年もウラナミシジミを沢山飼育しましたが翅がうまく開かず飛べないのがいました。その蝶は2日後に蜘蛛に食べられてしまいました。

 

花の写真のことですが、このお寺の庭には立派なソテツがありクロマダラソテツシジミがよく来るところです。今日はその蝶を探すためにお寺へ行きました。蝶はとうとう見つからず花だけ写して帰りました。

 


クロマダラソテツシジミが羽化していました。

 

黒い模様の中にはキラキラ光る鱗粉がちりばめられています。

 

午後にはお外へ出してやりました。

 

 

庭のフジバカマが咲き始めました。フジバカマの花はアサギマダラの雄が好みますがカバマダラの雄もこの花が好きなようです。

 

 


クロツバメシジミを探しに伊崎へ

2013年10月01日 | 日記

今日の花

ツメレンゲ

ツメレンゲは乾燥の厳しい海のそばに切り立つ崖に生えています。クロツバメシジミはこの草を好むということですがなかなか食痕が見つかりません。やはり絶滅してしまったのでしょうか。 

 


 蝶を探しに行くと言えば普通野山へ出かけますが、この蝶クロツバメシジミは海岸の岩の切り立った崖に住んでいるので海へ行きます。しかも潮見表をよく見てゆかないと潮が高い時には海岸線が通れないところがあって以前ひどい目にあったことがあるのです。今日は秋晴れで天気は良いし大潮前で昼間は引いています。お昼前に飯も食わず「ちょっと海へ行ってくる」と言い置いて出かけたのですが、家に帰ったのは4時前でした。お腹が空いたのと海岸のごろた石を歩き回ったのとで疲れ果てていました。結論、クロツバメシシミにはまた出会えませんでした。

仕方なく海の写真ばかり撮ってきました。蝶の写真ばかりよりたまにはこんなのもいいかと自分を慰めています。この海岸にはクロツバメシジミを探しに4年も通っているのですよ。

でも、大島の海岸の中でここは大好きな場所なのです。なぜ好きなのかはまたいつか紹介します。

 


伊崎からの風景

 

この写真はとても海の写真とは思えないですね。湖と言った方がいいかもしれません。

 

 

立島(たつしま)といいます。戦後しばらくの間は島には30軒くらいの家があり子供も結構いて小学校の分校がありました。

 

 

立島の対岸になりますが、伊崎という小さな集落です。30年前にはここの波止へ釣りに通ったものです。

 

 

伊崎の浜  潮通しがよくて流れも速いところなので浜に砂はありません。ずっとごろた石です。海中はとてもきれいで魚も豊富なのでよく潜りに来ます。

伊崎の浜より安下庄を望む  15mmワイド

同じところから嵩山を中心に  55mm

更に 85mm  で撮影。  嵩山ていい山でしょう。

 


伊崎の崖

まず、伊崎の位置をご紹介しましょう。伊崎は大島で最も南に位置するところで南国からの迷蝶がここでよく見つかったりまた渡り鳥の群れが海に向かって飛び立ったりします。海の方を見ると東西に流れる海流がこの岬にあたり魚も豊富です。

私の住んでいる安下庄と伊崎の位置関係を見てください。大きな湾になっていて安下崎と伊崎とで囲まれています。

 

伊崎の集落は小さなところで30軒もないでしょう。港の中には数隻の漁船が見えますが本格的な漁師さんはいないと思います。

 

かつてはクロツバメシジミがいたという海岸です。ここは蝶を見に行くだけではありません。海に潜りに行ったり魚釣りに行ったりします。Aの所は海面から30mくらいの切り立った岩が出っ張っていてそのてっぺんからの眺めは格別です。昔はその岩の上に巨大な松の木が生えていて海の上にせり出すように枝を広げていました。沖を船で通る時に見上げても立派な松でした。根回りは4・5mもありましたので樹齢はこの生えている場所の環境の悪さを考えればおそらく数百年は立っていただろうと思います。惜しいことに松くい虫にやられて枯れてしまい今は根っこの芯の部分だけが残っています。50年くらい前私が高校生だった頃にはこの松はまだ元気で何度かその巨大な根元に座って沖を眺めたことがあります。

Bの所がまたいいところで山頂に向かって岩肌の出た崖になっているのですが登れるところがあり海面から15m位のところにテラスがあってそこで蝶が現れるのを待つのです。本当に岬の先端ですがそんなところでもいろんな蝶がやって来ます。何のためにこんな所へ来るのか蝶というのは不思議な生き物です。そんな崖の中腹にあるテラスに座って蝶の来るのを待つ人間も不思議な生き物ですね。

説明のためグーグルさんの航空写真を借りてきました。

A地点のせり出した岩のてっぺんからBの岬の方角を見下ろしたところ。 

 

 

崖にロープの張り渡した道を下って下の浜に降ります。Aの岩を下から見上げた所です。枯れた松の幹が残っていますが枯死してから3・40年は立っていると思います。昔は本当に見事な松でした。きっと名前もついていたことでしょう。今は沖で漁をしてもGPSと言う便利な機械があって広い海のど真ん中でもきちっと場所を決めることができますが昔の漁師さんは目標物と山などの重なり具合を何点か合わせて海の中の漁場を決めていました。当時この松は良い目標物になったことでしょう。

夏の泳げるときには山を越えるのはきついので海の中を岩の外側を泳いで渡ります。

 

これから目指すのはB地点の岬です。

 

B地点の近くまで来ました。立島の向こうに安下庄が見えます。みかん畑からいつも撮る写真にはここが写っているはずです。

 

矢印の所から上に登ってゆきます。沖に見える島は大水無瀬と小水無瀬です。大水無瀬島には誰が放したのかサルの群れがすんでいます。

 

 

崖をよじ登ってテラスに付きました。向こうは上関の方角です。こんな美しい風景の中に原子力発電所は無い方がいいですよね。自然は人間だけのものではありません。

 

安下庄と嵩山がまだ見えます。昔のことをまた書きますが、昭和30年代まで松山から柳井まで行く連絡船がありました。その船がこの岬を回って安下庄を目指して湾内に入ってくるのがたしか11時ごろだったと思います。私の父はみかん畑から沖を眺めて船が見えたからもうすぐお昼だと子供の私に教えてくれました。バス路線が十分でなかった頃は船で柳井まで出かけていたものです。「瀬戸の花嫁」という歌がありますが私たちの世代まではあの歌詞がよくわかります。

 

 

少し高いところから眺めると潮の流れているのがよくわかります。この岩のまわりもよく潜ったものです

 

テラスから上を見上げると山頂まで岩が続きます。登れないことはありませんが降りてくるのが大変なのでいつもこの辺で蝶を待ちます。

 

こんな岩棚に一人座っていると世の中の雑念をしばし忘れることができます。

 

 

 


ミサゴの飛翔(オスプレイ Osprey)

この日は鳥を撮るつもりはなかったので15̃̃̃̃~85mmのズーム1本しか持っていませんでした。山の端に突然白っぽい鳥が現れたのであわててカメラを向けたのですがすぐに山の端に隠れました。山より高いところを旋回しているようなのでまた出てくるだろうと待っていると同じところから出てきました。今度は飛翔コースが分かっているのでピントも合わせやすいしどの位置でシャッターを切るか計算がしやすくなりました。かなり離れた所にいた鳶が近づいてきたので何とか一つの画面に入れることができました。以前人に鳶とミサゴはどちらが大きいのかと聞かれたことがありますが比べてみたことがなかったので同じくらいじゃないと答えておきました。この飛んでいる写真で見た感じではミサゴの方が少し大きいかもしれません。ここ伊崎の端は鳥好きの人には絶好の穴場かもしれません。野鳥の会の人はみんなご存知のことかもしれませんが。4年前にここ伊崎で偶然撮った鳥の写真があります。ヒヨドリの群れ

 

1回目に空に現れたときにはあわてていたものですから上手く撮れませんでした。 

2回目に現れたところを狙ってピントバッチリ

3回目に現れた

沖に向かって山を離れようとしています。鳶が来たのを嫌がったのでしょうか。

上の写真はズームを精いっぱい伸ばしていますが、崖の下から見上げた所を広角で撮るとこんなところです。