『ワレリー・ゲルギエフ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団』のため大阪のフェスティバルホールへ。

このウィーン・フィルのコンサート開催に関しては直前まで可否がはっきりせずに、かなりモヤモヤした。関係者が一所懸命されてるのは分かるが、そしてはっきりした事が分かるまで話せないのも分かるが、今何がどう行われれてて、どこで進行が止まってるのかが全く見えない状態というのは、ほんとモヤモヤしかなかった。
あとになって、すんごい新型コロナ感染拡大防止策がとられての来日と知ってからは、このモヤモヤは晴れ、却って関係者の方々に大感謝となったが。
しかし開催決定にあたって、「いったい何故OKとなったのだろう?」と色々妄想してしまった。
だって、いくら関係者が頑張ったといっても、招聘元は日本政府の条件がそもそも「NO」なんだから、普通なら他の海外オケのコンサート同様に中止とするはず。
そして日本政府を動かすからには向うも国が出たんだろうけど、いちオーケストラのためにオーストリア政府が自ら率先して口出しするとも思えず。
という事は、ウィーン・フィルが頑張って粘り勝ちしたという事か???
ウィーン・フィルにはウィーン・フィルとしての誇り、そして世界トップオーケストラとしての責任などの思いが強くあると思うんだよね。
このコロナ禍で各音楽家がどういう事になったか、そして、その現状を打破するのは自分達の使命だ、とか、そんな気持ちもあったんじゃなかろうか。
だから、専門家と飛沫の実験をし、検証に基づいてコンサートを再開した。からの、それを踏まえて、絶対に国外での公演をやってみせる!という強い思いがあったのでは。
その思いから政府を動かす事になったのかな。
などなど、勝手に色々推測したわ。
なので、公演が始まってメンバー全員がステージに揃った時には、それ見ただけでウルッときてしまった。
ウィーン・フィルの来日については、欧州のコロナ状況を鑑み反対意見もあるようだけど、私は上記のように感動しましたです。
会場は席の追加販売によって、ほぼ満席に見えた。
ただ、3階の左右の一角が3列ほどズラッと空席だったのは、あれは何の意図だったのだろうか?左右対称に同じ位置が空席だったので、無理やり空けてたように見えたのだが。
肝心の演奏は、やっぱり良かった~
の一言。
弦楽器の音を聴いた瞬間に、「うわ~、めちゃきれい~
」と感激。
堤さんのチェロとの演奏はとにかくそんなウットリな感じだった。
続いてのピアノ協奏曲は、私の苦手な感じの曲だった。正直「変な調子の曲」としか思えない。こういうのは苦手である。
と、通常ならそれだけで終わりそうなのだが、そこはやはりウィーン・フィル、マツーエフ氏、ゲルギエフ氏の力か、終始圧倒されながら聴いた。
マツーエフ氏、初めて聴いたけど、すごいな
ブロ友さんが「ピアノを操る猛獣を見ているようだった」と書かれていたが、私も似たように「猛獣使いのようだわー」と思った。「猛獣」という言葉が出ちゃうよね、っていう演奏だった。
でも決してはちゃめちゃなんじゃなくて、すごく綺麗な音で。ただただ「圧倒」されましたです。
最後の「悲愴」は、これまた「圧巻」の一言。
先のマツーエフ氏との演奏といい、この悲愴といい、私は3階後方席だったから、ちょうど良かったけど、あれ1階の前方席の人、迫力が凄かったろーなー。
アンコールは
◆堤剛(チェロ)アンコール
シューベルト:「ロザムンデ」よりマーチ
◆デニス・マツーエフ(ピアノ)アンコール
シベリウス:エチュード Op.76-2
◆ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 アンコール
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」よりパノラマ
このコンサートは、コロナ禍においてのものとしては、歴史に残るものだよね。さて、ウィーン・フィルは道筋を示しましたが、今後どうなるかな。
海外オケについては日本の規制が変わらないと、まず「飛行機チャーター」の時点で来られないよねぇ。
国内のオケはどうかな?
楽器の配置や人数をSDにこだわってるけど、ずっとそれ続けるのかしらん?
今後の動向が気になる所。
そうそう、コンサート開演前にね、後ろでごちゃごゃゴネてるおっさんがいたんよ。「コロナなのにこんなに人がいたらダメだろ!こんなにいると思わなかった。何かあったらどう責任とってくれるんだ。だからワシはここで立って聴く!」ってね、3階最後列の後ろの通路でスタッフに怒鳴ってたわ。
やりとりの末、最後にスタッフが「ロビーにご案内します」と言ってたけど、結局どうなったんだろ。
まー、人が半分だろうが満席だろうが、んな事言うなら家に閉じこもってなきゃなんじゃと思うけどね。
他の方々は、そりゃもう静かに真剣に聴かれてたので、SD仕様じゃなくて隣がいても、これならOKって感じだったけどね。
他のコンサートの2倍近くの料金払ってるし、「世界のウィーン・フィル」を聴きに来てるってのがそうさせるんでしょうかね。
いつもこうだといいんですけどね。
拍手も、アナウンスで「指揮者が完全に手を下ろしてから」と繰り返し言ってたからか、きちんと守られて余韻も楽しめたし。これ、ほんとに良かったね。ってか、いっつもそうしようよ。ほんと。
とごちゃごちゃ書いたけど、感動的な時間と空間がそこにあった、そんな2時間30分でございました。

このウィーン・フィルのコンサート開催に関しては直前まで可否がはっきりせずに、かなりモヤモヤした。関係者が一所懸命されてるのは分かるが、そしてはっきりした事が分かるまで話せないのも分かるが、今何がどう行われれてて、どこで進行が止まってるのかが全く見えない状態というのは、ほんとモヤモヤしかなかった。
あとになって、すんごい新型コロナ感染拡大防止策がとられての来日と知ってからは、このモヤモヤは晴れ、却って関係者の方々に大感謝となったが。
しかし開催決定にあたって、「いったい何故OKとなったのだろう?」と色々妄想してしまった。
だって、いくら関係者が頑張ったといっても、招聘元は日本政府の条件がそもそも「NO」なんだから、普通なら他の海外オケのコンサート同様に中止とするはず。
そして日本政府を動かすからには向うも国が出たんだろうけど、いちオーケストラのためにオーストリア政府が自ら率先して口出しするとも思えず。
という事は、ウィーン・フィルが頑張って粘り勝ちしたという事か???
ウィーン・フィルにはウィーン・フィルとしての誇り、そして世界トップオーケストラとしての責任などの思いが強くあると思うんだよね。
このコロナ禍で各音楽家がどういう事になったか、そして、その現状を打破するのは自分達の使命だ、とか、そんな気持ちもあったんじゃなかろうか。
だから、専門家と飛沫の実験をし、検証に基づいてコンサートを再開した。からの、それを踏まえて、絶対に国外での公演をやってみせる!という強い思いがあったのでは。
その思いから政府を動かす事になったのかな。
などなど、勝手に色々推測したわ。
なので、公演が始まってメンバー全員がステージに揃った時には、それ見ただけでウルッときてしまった。
ウィーン・フィルの来日については、欧州のコロナ状況を鑑み反対意見もあるようだけど、私は上記のように感動しましたです。
会場は席の追加販売によって、ほぼ満席に見えた。
ただ、3階の左右の一角が3列ほどズラッと空席だったのは、あれは何の意図だったのだろうか?左右対称に同じ位置が空席だったので、無理やり空けてたように見えたのだが。
肝心の演奏は、やっぱり良かった~

弦楽器の音を聴いた瞬間に、「うわ~、めちゃきれい~

堤さんのチェロとの演奏はとにかくそんなウットリな感じだった。
続いてのピアノ協奏曲は、私の苦手な感じの曲だった。正直「変な調子の曲」としか思えない。こういうのは苦手である。
と、通常ならそれだけで終わりそうなのだが、そこはやはりウィーン・フィル、マツーエフ氏、ゲルギエフ氏の力か、終始圧倒されながら聴いた。
マツーエフ氏、初めて聴いたけど、すごいな

でも決してはちゃめちゃなんじゃなくて、すごく綺麗な音で。ただただ「圧倒」されましたです。
最後の「悲愴」は、これまた「圧巻」の一言。
先のマツーエフ氏との演奏といい、この悲愴といい、私は3階後方席だったから、ちょうど良かったけど、あれ1階の前方席の人、迫力が凄かったろーなー。
アンコールは
◆堤剛(チェロ)アンコール
シューベルト:「ロザムンデ」よりマーチ
◆デニス・マツーエフ(ピアノ)アンコール
シベリウス:エチュード Op.76-2
◆ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 アンコール
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」よりパノラマ
このコンサートは、コロナ禍においてのものとしては、歴史に残るものだよね。さて、ウィーン・フィルは道筋を示しましたが、今後どうなるかな。
海外オケについては日本の規制が変わらないと、まず「飛行機チャーター」の時点で来られないよねぇ。
国内のオケはどうかな?
楽器の配置や人数をSDにこだわってるけど、ずっとそれ続けるのかしらん?
今後の動向が気になる所。
そうそう、コンサート開演前にね、後ろでごちゃごゃゴネてるおっさんがいたんよ。「コロナなのにこんなに人がいたらダメだろ!こんなにいると思わなかった。何かあったらどう責任とってくれるんだ。だからワシはここで立って聴く!」ってね、3階最後列の後ろの通路でスタッフに怒鳴ってたわ。
やりとりの末、最後にスタッフが「ロビーにご案内します」と言ってたけど、結局どうなったんだろ。
まー、人が半分だろうが満席だろうが、んな事言うなら家に閉じこもってなきゃなんじゃと思うけどね。
他の方々は、そりゃもう静かに真剣に聴かれてたので、SD仕様じゃなくて隣がいても、これならOKって感じだったけどね。
他のコンサートの2倍近くの料金払ってるし、「世界のウィーン・フィル」を聴きに来てるってのがそうさせるんでしょうかね。
いつもこうだといいんですけどね。
拍手も、アナウンスで「指揮者が完全に手を下ろしてから」と繰り返し言ってたからか、きちんと守られて余韻も楽しめたし。これ、ほんとに良かったね。ってか、いっつもそうしようよ。ほんと。
とごちゃごちゃ書いたけど、感動的な時間と空間がそこにあった、そんな2時間30分でございました。