柿ぴーのつれづれ日記

食べるの大好き,旅行大好き,お菓子作り大好きな柿ぴーの日記(-△ー)ノ

佐渡裕&反田恭平withジャパン・ナショナル・オーケストラ特別編成

2021年03月11日 | コンサート・観劇など
『佐渡裕&反田恭平withジャパン・ナショナル・オーケストラ特別編成』のため岡山シンフォニーホールへ。





このコンサートのあった3/11、本当なら兵庫県立芸術文化センターでシプリアン・カツァリスのリサイタルの予定だった。このリサイタルは2度の延期後、最終的に中止となったのだが、私は2月の段階で微かながら「もしかしたら?」と思いそのチケットを持っていた。なので当然その時は、せっかく岡山である佐渡さん・反田さんのコンサートは行けないはずだった。

あー、このコンサート行きたいなぁ、と思いつつチケットを買わず、良い席が売れるのを指をくわえてただ見てるだけだった。
でも、「カツァリスはやっぱ無理だよなぁ、払い戻ししてくれんかな?」と、中止発表よりも少し前の時ホールに尋ねるとOKだったので、そうしてもらう事にした。2度延期になってるからOKだったんでしょうかね。
そしてその後、無事こちらの佐渡さん・反田さんのチケットを買った次第。

私が岡山でのチケットを買った時には既に良席は売れたあとだった。しかし今回は真ん中より後ろで聴こうと思ってたし、そういう席はまだ残ってたのね~。ラッキー音譜14列目、真ん中ブロックの下手寄りをゲット。きっと値段の高さもあって残ってたんだろうね。甥っ子と二人で「高いよなぁ。佐渡・反田価格なんだろうか」と嘆いたわ(TT)
ちなみに何故か岡山公演は兵庫・大阪よりどのランクも500円ずつ高い。何故なんだろう?仕切っている音協が?、、、

それはさておき、このコンサートはブロ友さんにも好評だったので楽しみにしてた。と言っても普通に楽しみにしてた。

が、、、、

こ・れ・は、「前の日からワクワクで寝れないくらい楽しみにしてた」、というレベルだったわー

素晴らしかったです!

ほんとうに素晴らしかったですっっっ!!!

このコンサートは、間違いなくこのホールの伝説を作ったと思う!

私は始まる前に席で本を読んでいた。すると突然皆が一斉に拍手をし始め、「ありゃ、始まった」と顔を上げると、佐渡さんが出て来られた。そして今回のメンバーになった理由などを説明された。
本来なら反田さんウィーンデビューの時の佐渡・反田・トーンキュンストラー管弦楽団で日本ツアーをやる予定だったけど、コロナ禍で楽団の来日は無理。で、佐渡さん・反田さんのスケジュールは押さえてたから空いてるし「どうする?」となり。反田さんが自分とこの楽団「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」に声かけます、それからもう少し他の人にも声掛けます、となっての今回のメンバーとなった事など。

そのメンバーでの演奏、最初のハイドンで「うわぁ」だった。
なんという良く響く、そして美しい音なんだろう。
深みがあって清らかな音色。
この前N響聴いた時「凄い鳴り方だなー」と驚いたけど、同じくらいかそれ以上に感じる~。
ハイドンってもしかして初めて聴くかも。いい曲だなぁ。。。。演奏も素晴らしくて聴き入ったわ。

思わぬ感動でハイドンが終わり、ピアノがセットされ、反田さん登場。
初めのハイドンでもう感動だったけど、次のピアノ協奏曲はどんなかな、好きな曲なのでワクワク、だけどいたって平常心で聴き始めた。

が、、、、、、

が、、、、、、、、、、、

んぎゃーーーーーーー、す、凄い~~~~

そ、反田さん、いいな!!
いや、以前も何度か聴いて良かったけど、うん、やっぱいいわ。

そしてオケが~~~~、いい~~~~っ!!

何ですかこれは?

オケとピアノの掛け合いもめちゃ楽しい~~
反田さんが「どう?」とするとオケも「こうよ」、反田さんが「これならどうだっ」とするとオケも「おー、そう来るかっ!」みたいな感じで。実際演奏してる人がどう思ってたかは分からないけど、私は勝手にそのように感じて感動&楽しんじゃいましたよっ

「パガニーニの主題による・・・」は美しくて大好き。中でも有名な第18変奏はうっとりするよねぇ反田さんの演奏は、今まで聴いた事のあるパターンと違ってたけど、それも又良かった。どう違ってたのかは上手く表現しづらいけど、女性に例えるなら、いつも聴いてるのはエレガント系で反田さんのは、おしとやかな控えめかわいい系とでも申しましょうか(^^;)

そんな事を思いつつ演奏を聴いててふと思った。「あ、ロシア」って。オケの深い音色や反田さんの力強い音がそう感じさせたと思う。パガニーニはロシアじゃないけどラフマニノフはロシアだから、そんな風に感じるのは曲に深く入り込めた感があっていいね。
うっとりなメロディからのオケのボリュームが上がって盛り上がる所なんか、思わず涙してしまった。めちゃ感動したわー。
ここら辺から、見ないのはちょっともったいないけど目を閉じて聴いた。
全体的にだったけどヴァイオリンがすっごい揃ってて、時々一人で弾いてるみたいに聴こえる時があって、思わず目を開けて確かめたりしたけど。

そうそう、このパガニーニーの第18変奏の時、「きたきたーっ」とワクワクしてたら、あちこちで咳する人がいてね。むーーっ、何で今っそこは死ぬ気で我慢しなさいよっ!だったのが、チト残念だったわ。まだまだ乾燥の季節だし、事前にのどあめ舐めとくなり、あらかじめ対策しといて欲しかったわ

と、残念な部分もあったけど、大勢に影響はなく大感動で終わった前半。そこから20分休憩後のラフマニノフ、ピアノ協奏曲第3番。
これは以前、同じく佐渡さん・反田さん、そして日本センチュリーで聴いた事があって、その時もめちゃくちゃ素晴らしかった。このホールの歴史に残る名演だと思った。
なので本当はプロコフィエフが聴きたかったけど、今回は今回でどんなだか楽しみではあった。

こ、これが又ね、、、、、、

めちゃくちゃ良かったんですよっ!

反田さん、超絶早く弾いてても1つ1つの音が凄くはっきりくっきり、そして力強くよく聴こえるんだよね。指の筋肉?どーなってんでしょうね。と驚きつつも、反田ワールドに引き込まれる~~。オケも素晴らしい~~~。最高ーーーーっ
反田さんは時々腰を浮かせながらマツーエフばりに力強く音を繰り出す繰り出す。すんごい迫力 オケもすんごい迫力 なんなんだよもー、岡山じゃこんなのなかなか聴けないよ 東京じゃ、こういうレベルがしょっちゅう聴けるのか。ずる過ぎるわ。

などなど思いながらも、佐渡さん、反田さん、オケの作る世界に引きずり込まれる~~~。あ~れ~。。。

うわ、もう最高ーーーーっ!

最高過ぎるーーーーーーっ!!!
それしか言えない語彙力が悲しいけど。

終わらないで欲しいよぉ。。。
でも演奏大変そうだから、ちゃんと終わらなきゃだよね、という変な葛藤もあったり。

私の席は14列目だったけど、反田さんが爆音の時は椅子の下から振動がビンビン伝わってきた。あと、この曲じゃなかったかもだけど、コントラバスが弦を指ではじいた時、すっと音が耳に飛び込んできて印象的だったなー。
色々思いながらも感動に浸りつつ、あー、終わっちゃうんだね まぁ、そうだよね。いつかは終わるよね。うん。

あー、こんなに感動が大きかったのは初めてかも。と書いたけど、過去に同じこと結構何回も思ってるな。でも今回もそう思ったのよね。これは嬉しい事だよね。
他の聴衆も感動に浸ってたのか、佐渡さんが手を下ろすまで“シーーーーン”と待ってからの大拍手。
多分佐渡さんか反田さんのファンなんだろう。終わった後、何人かのおば様軍団がスタンディングオベーション。真ん中ブロックはやはりファンが占めてたのか、多めに立って拍手してた。

佐渡さんも反田さんも何回か出ては引っ込みを繰り返し、反田さんはピアノの蓋を閉めてアンコールは無しの意思表示。聴衆は「クスッ」となった。佐渡さんが「彼も疲れてるんでね」とフォロー。そりゃそうでしょう。アンコールはなくてもいいよ。いやむしろ無いほうがいい。
でも、佐渡さんが「東日本大震災を想って演奏します」とおっしゃり、オケがチャイコフスキーの弦楽セレナーデ「エレジー」を演奏してくださった。

これまた感動。。。

アンコール後もまた拍手は鳴りやまず、ホールが明るくなってももちろん鳴りやまなかった。そしてオケの皆さんがどんどん引っ込んでいかれるのを見送るように皆で拍手した。最後コントラバスの2人が何やら時間をかけて仕舞事をしてたが、それに向けるように皆でずっと拍手を続けた。
私は感動・感謝を込めてのつもりで拍手したけど、きっと皆もそうだったんだと思う。
すると、コントラバス2人を残して寂しくなったステージに佐渡さんと反田さんが再登場。
ここで残ってた聴衆のボルテージが一気に上がりましてね。ファンのおば様方のみならず、なんと、ホールにいた全聴衆がスタオベでございました。

うっわー、こんなの見た事ない。敢えて挙げるなら2018年のロンドン交響楽団&ラトルの時の、お客もそろそろ帰ろうかという時にラトル氏が登場した時がこんなだった様な。でもそれ以上の興奮度にも感じた。
もちろんワタクシも立ち上がって、全力で拍手しましたよ。
しかし、ほんと何のお祭り騒ぎかというくらいの熱狂ぶり。そうだ、辻井さんの10周年記念コンサートがサントリーホールであった時、その時もすごい熱狂ぶりだったと聞いた。私はテレビでしか観てないけど、多分それが近い感じだと思う。

コンサート前に佐渡さんは、今回のコロナで演奏家は自分の仕事の意義を考えた、というような事をおっしゃった。しかし今日のこの聴衆の熱狂ぶりを前に演奏家の皆さんは、「自分達の仕事は必要な事だったんだ」と確信を持てたんじゃなかろうか。

とにかく書いてても思い出してウルッとなりそうだし、興奮も蘇ってくる。
大阪公演のチケットがまだ残ってるから行こうかな?と思ったけど、やっぱこのまま余韻に浸る事にした。

佐渡さん、反田さん、ジャパン・ナショナル・オーケストラの皆さん、今回参加の方々、いつか又このメンバー、もしくは近いメンバーで、是非岡山で演奏をして下さい!絶賛熱烈大歓迎でお待ちしております。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-03-13 19:21:40
たのしかったです。ピアノ協奏曲第3番、この後3/26藤田真央さん、4/24上原彩子さんを聴きます。この春の一番の楽しみです。わくわくしてます。想像ですが上原さんが好みかな。わかりませんが。
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Unknown (柿ぴー)
2021-03-15 12:25:39
楽しかったですよね。
藤田さんに上原さんですか。いいですね。きっとどちらも素晴らしいと思います。
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