街道
2012-02-02 | 日記
洞戸の中心部を過ぎると、
両側に山が迫ってくる。
その底に板取川が流れ、
一本の街道がうねりながら
標高を上げて、板取の奥に続く。
いわゆる板取渓谷だ。
家々は街道のあちこちに、
疎らに或いは小さく密集して
続いている。
今は洞戸も板取も行政区では
関市になったが、旧板取村に
近づいた頃から家々の屋根には
雪が積もり、氷柱が下って
いるのが目立つ。
その氷柱に冬日が当たって
まばゆく輝いた。
厳しいが美しい街道風景だった。
見上げると雲の切れた空に
上弦の月が懸かっていた。
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