軒先

６時を過ぎたころから、
通りに面した家々の軒先で
一斉に花火が上がる。
花火はドラゴンという
勢いよく火花が舞い上がるものと
棒の先から柳のように火花が出るものとの
ほとんど二種類のようだ。
大勢の家族が集まって賑やかにやっている家が
多いが、
おばあさんが一人で花火をあげていたり
二人でいつまでも熱中している母子があったり、
家族の実情が透けて見える。
華やかだが、何か盆の迎え火のような
哀切も漂う祭りだった。
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縁台

こうした新居の祭の光景は
たぶん、食傷気味だと思われますが
花火をあげるこのいかにも
手馴れた風情に・・
この人の性格まで垣間見るようで
思わず愉快になりました。
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