春浅く

大阪シリーズはお休み
久しぶりに日帰りで実家へ。
先週降った季節はずれの大雪も
昨日の雨でほとんど消えていた。
行っただけでほとんど何もできないまま
戻ったが、夕刻ほんの僅かに
曇天が薄れて、明るい光が
西山を照らした・・
〈西山眺望シリーズ〉　　Ｙ　

アメリカ村

アメリカ村。
中心部にある三角公園では
テントが張られ、イベントの準備で
若者たちが集まっていた。
アメリカには行ったことはないが
最もアメリカらしい？寸景を
スナップしてみた。
　　　　　　　　　　Ｙ

女・花

　一体、どこにどんな目が向けられているのか
　ハンターのようなカメラの目は、
　尚のこと油断がなりません。
　人が、ふと見せる無防備な姿態・・
　都会の片隅で、
　ほっと気を許した瞬間かもしれません。
　道端に並べられて儀礼的に
　飾られている花・・
　美しく咲いているのに
　どこか呼吸を詰めているかのように見えます。
　　　　　　　　　　　　　ｍ
　
　

町角

雑踏の中を足早に歩く人。
とっさにシャッターを切り、
画面の中に写し止める。
相手に気付かれない辻斬りのように
写真を撮るのは久しぶりの感覚だ。
人物を狙うというより、人という
存在の一瞬の動きを取り込んでみた
だけなのだが・・・
　　　　　　　　　　　Ｙ

路地裏

　お初天神の薄暗い路地や
　アメリカ村の通りを風が抜けていきます。
　人のしがらみにそっと寄り添う優しさを
　どこかに忘れてはいけませんよ。
　この鬱屈した街の吹き溜まりを
　捨てられたかのような時間を
　風と共に歩きます。
　溢れるものの声を頼りに・・
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路地裏

これもお初天神の界隈。
いわゆる飲み屋街というのだろうが、
ほとんど日常的には縁の無い世界。
人の情や欲があらゆるものに
染み付いているように思えた。
あまり美しさは感じないが、
それでも何か魅かれる、ものたちの姿・・・
　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ

アメリカ村

　お初天神界隈の薄暗い路地を抜けて
　道頓堀川沿い（グリコの看板あたり）にでたが
　寒さとあまりの雑多な賑わいに恐れをなして
　宿へ早目に帰るのも一手かなっと？
　元来た道をとって返しました。
　いつしか　アメリカ村あたりで日が傾き
　うろうろうろ。
　大阪は、銭の街・・
　水泡のように掻き消えていくのはなんでしょうか・・
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鈍い光

　誰もいない無機質な街なのに
　「人臭いぞ！」
　「人間がいるぞ！」っと
　もののけが騒ぎ出します。
　ドギツイということばがぴったりの
　ど根性精神の街・・大阪
　そんなところなのに、
　なぜだか人恋しくて
　鈍色の光にも哀歓がありました。
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お初天神界隈

お初天神、正式には露の天神社というらしいが
浄瑠璃で有名なお初と徳兵衛の情死事件の舞台として
知られた場所だ。梅田の高層ビルの立ち並ぶ
谷間のような所に神社はあった。その界隈を
しばらくさまよった。人間臭さのあふれた路地だった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ

大阪駅ビルにて

　全くのおのぼりさんなので
　天空の農園？などというネーミングに
　つられて・・駅ビルを上へと行きました。
　寒さで、気もそぞろなのに
　植えられているのは、玉葱など・・
　わずかばかりの野菜類のみ・・
　考えてみれば当たり前の光景でした。
　街を眺めば、墓石のようなビルに
　建設中の新しい墓石が写って
　寒々とした風景の中に
　都会の植物が一生懸命育っていました。
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