連れ合いとの気ままな写真日記
第22回土門拳文化賞奨励賞受賞 m
第26回土門拳文化賞奨励賞受賞」Y
今日はまさしく
「春は名のみの風の寒さや・・」の一日だった。
実家の辺りでは、梅の開花もまだだいぶ先、
蕗の薹やオウレンは花を付けているが、野や
田畑はまだ、冬枯れの色だ。
今年は特に春の歩みが遅く、
今日も西山は時雨模様で、山容が
見えたり見えなかったり、
冬の間ブルトーザーで寄せ集められた
雪の塊は、まだ当分残りそうだ・・・
Y
刺激的だった大阪の街・・
いつの間にか、その毒?!に煽られて
何処かが悲鳴を上げそうになってきました。
通りすがりにサッと見て、
大股で行き過ぎる方が
賢明のような気がしてきました。
季節は、早春から春本番へ移ろうとしています。
自然が恋しくなってきたのでしょう・・
私も、今日で、大阪は終わりです。
m
さすがに大阪シリーズも飽いてきたので
これでラストにしよう。
ジャンジャン横丁、
新世界のけばけばしい空間から
数百メートル離れるだけで
小さな店がぎっしり並んでいる
狭い路地がある。
新世界は非日常の空間だが、
ここには庶民と呼ばれる人々が
日々生を営んでいる、その生活の匂い、
飾ることのない生活の姿が
ぐいぐいと感じられた。
Y
場所限定の必要性はないのですが、
これらは、大阪で撮影した「ものたち」の
写真です。
タイトルを「生きものたち」としたのは、
胎動する大阪の路地裏に
少なからずうごめいているもののような
気がしたからです。
細々としたたかに!?
m
何なのだろう、この猥雑で
脈絡のない、モノの氾濫。
幽玄とか典雅とかいった
日本的な美の世界とは
対極にある町角。
しかし、紛れもなくそこは
無軌道にエネルギーの
満ち溢れた世界だ。
とてもついていけないが
たまにはこうした場所の
空気を吸うのも面白い。
Y
田舎で咲く春一番の花です。
茎の長さは、4cmぐらい、
花は5mmほどの大きさです。
別名 クスリグサとも言って
漢方薬になります。
昔、富山の薬売りの人が、
自生している我が田舎のオウレンを
求めて、春になるとやってきたそうです。
富山の薬売りの人は、
今ではさっぱり見かけませんが
オウレンの花は、毎年沢山咲いてます。
m
大阪、新世界。
どぎつく、けばけばしく、刺激的で
人間臭く、少し物悲しい。
日常の中にサーカスの世界があるような
空間だった。
なるべく人を入れないで、
その人間臭さをピックアップしてみた。
Y
さて、どこを見ても被写体だらけの世界では、
普通のものを見つけるのが困難でした。
視線は、どおしても、欲望のように
きりがないし・・この街に似合いそうな人も
大勢みかけたけれど、
なかなか上手く捉えることができませんでした。
この街の品のなさを、一方で否定しながら
もう一方で、久しぶりに
人間臭さを実感しました。
ともあれ、大阪、見たまま、ぶらぶら。
m
同じような町角のスナップだが、
見慣れない被写体が多いだけに
シャッターを切る回数も多くなる。
取りとめもないが、こうしてアップする
写真も多くなってしまう。
歩きながら、とっさに目を引くものを
切り取るだけで、思想や観念などなく、
せいぜい驚きと違和感と整理しきれない
感情があるだけだ・・・
Y
タクシーに乗って
通天閣の真下で降りたら
そこは、なるほど「新世界」でした。
眩暈がするような装飾過剰の
鶴や亀が乱舞する目出度い世界で
人々は、串カツに目がありません。
てんでんばらばらに主張する街角で
一つの小さな秩序が
かわいらしく見えました。
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