先日阿多岐ダムの流水を利用した
小水力発電所が運用を開始したという
記事が新聞に出ていたので、行ってみた。
阿多岐ダムというのは、長良川水系では
河口堰を除いては唯一のダムで、
実家から数キロのところにある小さなダムだ。
堰堤の下まで行くと、これが発電所とかというような
小さな建物があるだけ、多分地下にタービンが
設置されているのだろう。300世帯ほどの電力
供給量ということで、送電線もふつうの電柱だ。
原発の再稼働が強引に推し進められようとしているが、
事故がなくても、使用された後の廃棄物の核燃料という
ゴミの始末も決まっていない。人間の手に負えないような
代物に頼ってエネルギー政策を推し進めようという政府や
財界の姿勢には強い憤りを感じる。
(沖縄の基地移転や安保法制の問題も根っこは同じだ。)
それに比べれば、この小さな発電所ははるかに安全だ。
石徹白地区でも用水路を利用した小規模発電が
すでに稼働している。
こうした自然のエネルギーを上手に利用して、もっと
穏やかに今の生活を維持していくような政策こそが
行政に求められているものだ。
それにしても、前日知事も出席して開所式が行われたというのに
次の日行ってみると誰もいなくて、何の案内板もなかった。
そこに行くまでの道も、山道のままだった。
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