巷では、昇り始めの巨大な赤い月が見られたようです。
呪われたこの世の騒ぎを見透かしているような赤い月。
これは地上付近の塵芥を通して見るからだというではありませんか。
正しくコロナにあたふたしている哀れな人間を下に見て・・
日常のすべての自由を・・もともとそんなものは最初からありはしないと
言わんばかりにゆったりと怪しくのぼっていきました。
田舎では東の山に遮られて昇り始めの月は見られません・・
しかし、ほどなく、その代わりといってはなんですが
怪しげな黒雲の中からすべてを救ってくれそうな
清い美しい月が顔を見せてくれました。
光が地上のさまざまな悪を照らし出して浄化してくれるような
気がしました。
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