金沢の観光スポット体験レポート その421(No.650)
◇兼六園の曲水、池、島、橋巡り ②
兼六園の曲水は、犀川上流約10Kmの辰巳用水を経て園内延長
574mで、4つの池や島、数多くの橋がある。
今回は、桂坂口から霞が池、千歳台、山山、内橋亭、梅園、時
雨亭、瓢池、噴水、桂坂口へと巡ってみたい。
5)旭橋(あさひばし・代替橋)
■写真は旭橋
6)雁行橋(がんこうばし・亀甲橋)
七福神山から少し下流の曲水に架かる、11枚の赤戸室石をつなげ
た切石橋で、夕空に雁が列をなして飛んでいるように見えること
から、この名が付いた。また一枚一枚の石の形が亀の甲羅の形に
なっていることから、亀甲橋とも呼ばれている。万年を生きる亀
にちなんで、この橋を渡れば長生きができると言い伝えられてい
たが、摩滅が激しいことから現在は通行止めとなっている。渡れ
ないのは残念だが、見るだけでも十分に美しい橋だ。「かりがね
ばし」と呼ぶ人もいる。
■写真は雁行橋
7)雪見橋(ゆきみばし)
七福神山の正面の曲水に架かる反橋で、巨大な青戸室石を二つ合
わせて敷いた石橋。長さ4m80cm、幅2m30cm、厚さ約3cm。台石の
御影石の白色と青戸室石の青のコントラストが特徴だ。園内の切
石橋の中で、黄門橋、虹橋に次いで3番目の長さである。別名、
雪橋、望雪橋。曲水に架かる花見橋、月見橋と合わせて三橋とい
う。現在は、通行不可。
■写真は雪見橋
8)千歳橋(ちとせばし)
明治紀念之標の広場から霞ヶ池に行く途中にかかる石橋。たもと
には兼六園菊桜や兼六園熊谷桜、千歳松などの名木がある。千歳
台の名称は、この橋名から付けられた。
■写真は千歳橋
9)花見橋(はなみばし)
小立野口から真っ直ぐ入ってきたところにある、曲水にかかる橋。
別名、勅使橋、観花橋。欄干の柱の頭に擬宝珠をかぶせた木製の
反橋だ。4月は桜花、5月は曲水のカキツバタやツツジの眺めがい
いところから、この名が付いた。とりわけ花見橋下流に群生する
1万株4万本のカキツバタは圧巻。曲水に架かる月見橋、雪見橋と
合わせて三橋という。
なお、現在の橋は平成元年(1989)に架け替えられたものである。
■写真は花見橋
参考資料:兼六園図鑑(インターネット)より
(つづく)