金沢の観光スポットレポート(No.1733)
日頃ぶらりと訪れている寺町寺院群で、季節ごとのリポートしているが、金沢市発行の「静音の小径(しずねのみち)」資料をもとに、全寺社をくまなく巡ってみようと思い立った。すでに、お参りしレポートした寺社はリンクを張り付けて、詳しく見ることができるようにした。全68寺社となりました。お楽しみにご覧ください。
◇寺町寺院群巡り-6 国泰寺、少林寺、 全昌寺、千手院
○寺町寺院群概要
寺町寺院群は、石川県金沢市寺町、野町にある寺院の総称である。藩政期に一向一揆に対する防衛策として、犀川流域にあたるこの地に寺院が集められた。忍者寺として知られる妙立寺を始め、65の寺院、神社が立ち並び、市内の三つの寺院群の中で最大規模である。寺町、野町、弥生の各一部、22.0ヘクタールが「金沢市寺町台伝統的建造物群保存地区」の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定(2012年)されている。
*参考資料:静音の小径(金沢市観光協会発行)、インターネット
21)摩頂山国泰寺(こくたいじ)
宗派:臨済宗
由緒:
国泰寺は当初、金沢市長土塀に富山県高岡市の国泰寺(臨済宗国泰寺派大本山)の別院として開創されたといわれているが、開創年は不詳である。1616年現在地に移っている。
住所:金沢市寺町5丁目6?38
■写真は国泰寺
22)嵩嶽山少林寺(しょうりんじ)
宗派:臨済宗
由緒:
開山は千岳宗仞禅師で、寛永十五年(1638)伝馬町に小庵を結び、それを少林寺と名付けたことが起こりであると伝えられているという。正保三年(1646)に現在地に移り、承応二年(1653)に加賀藩前田家三代当主・前田利常から大きな寺院に建て替えるように命じられた。千岳禅師の隠居所でもあった。
住所:金沢市野町3丁目1-39
■写真は少林寺
23)興月山 全昌寺(ぜんしょうじ)
宗派:曹洞宗
由緒:
青山興三右門は、織田信長公家臣・越中婦負郡城主城主でしたが、後に前田利家・柴田勝頼との戦で負け、その後前田利長に請うて二万七千石で魚津城主佐渡守となりました。その後、前田利常の時代に金沢へ移住。菩提寺として初めは魚津にありましたが、小松に移ってから現在地に移転しました。
住所:金沢市野町1-3-48
■写真は全昌寺
24)長久山千手院(せんじゅいん)
宗派:高野山真言宗
由緒:
初代利家はこの寺を崇敬し、末森の合戦以降、歴代藩主の祈願所となりました。寺宝・十一面観音は前田家よりの預かりものだといわれています。前田家からの祈願書状が入っていた「経筒」は、精巧な毛彫で鶴亀と松竹梅の吉祥紋様が施された名品。
住所:金沢市野町3-1-26
■写真は千手院
(つづく)
〇寺町寺院群巡りバックナンバー(寺町寺院群巡り1~10)
◇寺町寺院群巡り-1 雨宝院、徳龍寺、神明宮、大蓮寺
◇寺町寺院群巡り-2 徳法寺、瑞泉寺、願念寺、因徳寺
◇寺町寺院群巡り-3 弘願院、妙立寺、本長寺、眞長寺
◇寺町寺院群巡り-4 寶勝寺、承証寺、極楽寺、西方寺
◇寺町寺院群巡り-5 三光寺、金剛寺、常松寺、香林寺
◇寺町寺院群巡り-7 光専寺、堅正寺、立正寺、西然寺
◇寺町寺院群巡り-8 泉野菅原神社、玉泉寺、玉龍寺、月照時
◇寺町寺院群巡り-9 本覚寺、希翁院、開禅寺、龍渕寺
◇寺町寺院群巡り-10 本是寺、龍徳寺、林幽寺、龍雲寺