金沢の観光スポットレポート(No.1877)
◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.3」①(ユーチューブ連動解説版)
〇龍石(りゅうせき)
石川県立伝統産業工芸館の兼六園側入口の向かい、小さな築山にある。龍が口を開けている姿に似ていることから、この名が付いた。
〇リュウセキノツバキ
龍石椿
竜石椿は、ピンク地に白い斑紋が不規則に入る椿で、2月から3月が見ごろです。竜石椿には雪吊りも施される。
〇鶺鴒島
鶺鴒島には陰陽石ほかに相生の松と五重の石塔があり、陰陽石は誕生、相生の松は結婚、五重の石塔は死で、人生の三大儀式を表すとされている。
〇洞窟出口
辰巳用水から沈砂池に流入した水は、山崎山の下の洞窟に入り、中で水量調整(毎秒70リットル程度になるように管理)され約570mの曲水となって霞ヶ池に注いでいる。
〇松尾芭蕉の句碑
山崎山の北麓にある。別称、翁塚。元禄2年(1689)、松尾芭蕉が奥の細道行で来沢した際の句「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」が刻まれている。この句は金沢で披露されているが、『おくのほそ道』では金沢から小松に行く途中吟とされている。
句碑は、弘化3年(1846)に金沢の俳人・後藤雪袋が、師である桜井梅室の書をもって柳陰軒(のちに句空庵。卯辰山中腹の宝泉寺境内にあった)に建立し、明治16年(1883)に兼六園の現地に移したものである。雪袋は移設を記念して『秋風集』なる句集を出版している。
〇山崎山
小立野口付近にある、一面を覆った苔の緑が美しい築山。山頂まで散策することができます。別名「紅葉山」とも呼ばれ、秋になるとカエデ、トチノキなどが赤や黄に美しく色づきます。山腹には白川御影石でつくられた五重の塔(御室の塔)や御亭が有る。
〇成巽閣(せいそんかく、別途料金)
文久3年(1863年)、加賀前田家13代斉泰が母・真龍院のために造営した奥方御殿。書院造と数寄屋風書院造が一つの棟に組み入れられた建築様式で国の重要文
化財。色彩と花島の意匠を散りばめた優美な建物である。
当時は巽新殿と呼ばれていたが、明治7年(1874)に兼六園が一般開放されたとき、「成巽閣」となった。明治以降、一部の撤去や改修があったが、主な建物と庭園は造営当時のまま残っている。昭和25年(1950)に国の重要文化財に指定。
□成巽閣ページ
〇梅林
特別名勝「兼六園」の随身坂口近くに広がる約3000平方mの梅林。この梅林は昭和43年に明治百年記念事業として全国の名梅を集めて造成され、平成12年3月に庭園として再整備されたもの。現在は約200本の梅があり、そのうち白梅約140本、紅梅約60本で、白加賀、摩耶紅梅、青軸、八重寒紅など約20種類が咲き誇る。
〇舟之御亭(ふなのおちん)
夕顔亭、時雨亭、内橋亭とならぶ蓮池庭四亭の一つ。舟之御亭は他の三亭とは違い、舟形をした簡素な四阿である。現在の眺望台の北西にあり、日本海から白山連峰までのパノラマを楽しむ御亭だった。消失した時期は不明である。平成12年(2000)に時雨亭とともに復元が計られ、梅林を流れる曲水のたもとに建てられた。
古絵図によると4本柱だが、安全面から8本柱となり、左右両側には木製ベンチがついて、来園者のための休憩処として蘇った。
(つづく)
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