金沢の観光スポットレポート(No.1911)
◇秋の兼六園2020 ②(ユーチューブ連動解説版)
〇内橋亭
池の上に立つ水亭と手前のお部屋の間に橋が掛かっていることから「内橋亭」と呼ばれました。もと蓮池庭(兼六園の始まりとなった庭園)内にありました四亭の中の一つで、鯰之亭(なまずのてい)ともいわれており大変歴史のある建物。
■写真は内橋亭
〇七福神山
曲水にかかる雪見橋の正面にある築山。七福神に見立てた七つの自然石を配してあることから、この名が付いた。別名、福寿山。一説には竹林の七賢人(稽康、阮籍、山涛、向秀、劉伶、阮咸、王戎)になぞらえたともいわれる。中央にある主木のアカマツは、鶴が巣をつくったことから、「巣ごもりの松」とも呼ばれている。
■写真は七福神山と雪見灯篭と雪見橋
〇ことじ灯篭
"現在兼六園のシンボルであり、写真撮影ポイントになっている徽軫(ことじ)灯籠は、霞ヶ池の北岸にある。脚が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱に似ていることから名が付いた。文久3年(1863)の「兼六園絵巻」では、現在の位置から程近い池の中に両足等長で立っていた。初代は粟ヶ崎の豪商・嶋崎徳兵衛が献上したもの。現在は2代目で昭和53年(1978)に日本伝統工芸士認定の西村氏によって造られ、使われた石材は、初代と同様、香川の庵治御影石(宝珠、中台、中台受)、岡山の北木御影石(笠、両足)兵庫の本御影石(火袋)で造られている。
■写真はことじ灯篭
■写真はススキと内橋亭
〇山査子(サンザシ)
サンザシ(山査子)は、バラ科サンザシ属の落葉低木。中国産で、日本にも古くに持ち込まれた。熟すると赤くなる果実は生薬、果実酒、ドライフルーツなどの用途があり、盆栽の素材としても好まれる。
■写真は山査子
〇噴水
13代藩主斉泰が金沢城の二の丸に噴水を上げるため、試作したものといわれている。城内に噴水が上がったのは文久元年(1861)7月で、同時期につくられたものと考えられている。現存する日本最古の噴水だ。噴水は上部にある霞ヶ池から管を引いてあり、自然の水圧によって上がる仕組みだ。よってその高さは霞ヶ池の水位によって変動するが、通常はおよそ3m50cmを保っている。自然の景観を凝縮した伝統的な日本庭園において噴水があるのは極めて異色である。この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧であがっています。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わります。藩政末期、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられています。日本で最古の噴水であると言われています。
■写真は虹の噴水
〇セイオウボ(西王母)
蓮池門右外にある。一重、筒咲き、筒しべ、中輪。外弁に紅のぼかしがある。幕末に金沢の芝山多門正明という下級武士が作出したと伝えられ、金沢を代表する品種。茶花としても人気。今年のセイオウボは表年です。
■写真はセイオウボ
撮影日:2020.10.25
(つづく)
□ユーチューブ 植ちゃんの金沢のツボ「秋の兼六園2020」