沖縄のサンゴ礁やアフリカ東部にあるタンガニイカ湖で長年スキューバダイビングによる魚の行動観察をしてきた筆者。
そこではヒトのように魚も『自分が何をしているのかわかっている」のではないかと思わせるほど、「複雑かつ柔軟な行動」をしているのが観察できるという。
そうした行動を魚がなぜしているのか?21世紀に入って脳に関する研究が大転換したのをきっかけに、魚も個体認識をしていて、なおかつ自己認識をしているのではないかと仮説を立て、それを証明していく...
本書の副題には「動物認知研究の最先端」と掲げられているが、まさにその最先端研究ができあがっていく過程を、克明に分かりやすく解説してくれている。
その最先端研究を知ることができるのももちろん有用だが、さらに重要なのは筆者自身「いよいよ人間中心の従来の世界観を見直す時期が来ているのかもしれない」(p.249)と述べているように、魚に自己認識能力があると分かったその先だ。
それがどのようなことなのかは、本書を手に取り最後まで読み進めていけば自ずと分かるに違いない。
総頁数 254ページ
目次
はじめに
第一章 魚の脳は原始的ではなかった
第二章 魚も顔で個体を認識する
第三章 鏡像自己認知研究の歴史
第四章 魚類ではじめて成功した鏡像自己認知実験
第五章 論文発表後の世界の反響
第六章 魚とヒトははいかに自己鏡像を認識するか?
第七章 魚類への鏡像自己認知からの今後の展望
終わりに
そこではヒトのように魚も『自分が何をしているのかわかっている」のではないかと思わせるほど、「複雑かつ柔軟な行動」をしているのが観察できるという。
そうした行動を魚がなぜしているのか?21世紀に入って脳に関する研究が大転換したのをきっかけに、魚も個体認識をしていて、なおかつ自己認識をしているのではないかと仮説を立て、それを証明していく...
本書の副題には「動物認知研究の最先端」と掲げられているが、まさにその最先端研究ができあがっていく過程を、克明に分かりやすく解説してくれている。
その最先端研究を知ることができるのももちろん有用だが、さらに重要なのは筆者自身「いよいよ人間中心の従来の世界観を見直す時期が来ているのかもしれない」(p.249)と述べているように、魚に自己認識能力があると分かったその先だ。
それがどのようなことなのかは、本書を手に取り最後まで読み進めていけば自ずと分かるに違いない。
総頁数 254ページ
目次
はじめに
第一章 魚の脳は原始的ではなかった
第二章 魚も顔で個体を認識する
第三章 鏡像自己認知研究の歴史
第四章 魚類ではじめて成功した鏡像自己認知実験
第五章 論文発表後の世界の反響
第六章 魚とヒトははいかに自己鏡像を認識するか?
第七章 魚類への鏡像自己認知からの今後の展望
終わりに
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