かねうりきちじの住む盛岡には、日本経済新聞の夕刊は配達されません
ですので本日配達された、2022年3月18日付け朝刊に次のような記事がありました。
家計金融資産、初の2000兆円台/成長なき預貯金対流
17日、日本銀行が、2021年10~12月期の資金循環統計(速報値)を公表し(詳しくは⇒こちら)、それによれば21年末の時点で野家計の金融資産が2000兆円を超えたということを伝える記事です。
簡単に言えば、日本の各世帯が所有する、現金・株式・生命保険などの総合計が、2000兆円以上あるということです。
記事は、日本の家計の金融資産が1000兆円を越えたのが1992年で、30年間で2倍に増えたことを伝えています。
日本の人口は30年前とあまり変わってませんから、日本人はこの30年間で2倍金持ちになった計算になります。
あれ?おかしいですよね?この30年間は、ここ数年では「失われた30年間」ともいわれるようになり、日本経済が低空飛行していたのです。
ではなぜ、日本の家計の金融資産が増えているのに、好景気にならないのか?
記事では、「家計の金融資産が成長マネーに回らない一方、低成長で現預金の滞留を迫られる悪循環に陥っている」事を指摘し居ています。
そして、その悪循環の「一因は上がらない賃金」だとしています。
この30年間で、アメリカの平均賃金は2.6倍、ドイツフランスは2倍前後なのに対して、日本では4%しか伸びていません。
これでは景気もよくなりようがないというものです。
小野善康著『資本主義の基本方程式-経済停滞と格差拡大の謎を解く』は、経済対策を間断なくやってきたにもかかわらず、なぜ日本の経済は上向かないのか?ということについて、『資産選好』という概念を用いて、わかりやすく丁寧に解説したものです。
具体的な内容については、次回紹介しますが、少しだけお話ししますと、この30年間やってきた経済対策は、それ以前の成功体験を引きずったものだということです。
そして、本書では経済低迷の原因を説明するだけではなく、どうすれば上向きになるのか、それに「必要な経済政策や経済制度を提示」しています(p.ⅶ)。
本書を読んで、日本経済の成長に必要な政策は何かを知り、もうすぐ実施される参議院選挙では、そうした政策を実施してくれそうな候補者を選んでみませんか?
ですので本日配達された、2022年3月18日付け朝刊に次のような記事がありました。
家計金融資産、初の2000兆円台/成長なき預貯金対流
17日、日本銀行が、2021年10~12月期の資金循環統計(速報値)を公表し(詳しくは⇒こちら)、それによれば21年末の時点で野家計の金融資産が2000兆円を超えたということを伝える記事です。
簡単に言えば、日本の各世帯が所有する、現金・株式・生命保険などの総合計が、2000兆円以上あるということです。
記事は、日本の家計の金融資産が1000兆円を越えたのが1992年で、30年間で2倍に増えたことを伝えています。
日本の人口は30年前とあまり変わってませんから、日本人はこの30年間で2倍金持ちになった計算になります。
あれ?おかしいですよね?この30年間は、ここ数年では「失われた30年間」ともいわれるようになり、日本経済が低空飛行していたのです。
ではなぜ、日本の家計の金融資産が増えているのに、好景気にならないのか?
記事では、「家計の金融資産が成長マネーに回らない一方、低成長で現預金の滞留を迫られる悪循環に陥っている」事を指摘し居ています。
そして、その悪循環の「一因は上がらない賃金」だとしています。
この30年間で、アメリカの平均賃金は2.6倍、ドイツフランスは2倍前後なのに対して、日本では4%しか伸びていません。
これでは景気もよくなりようがないというものです。
小野善康著『資本主義の基本方程式-経済停滞と格差拡大の謎を解く』は、経済対策を間断なくやってきたにもかかわらず、なぜ日本の経済は上向かないのか?ということについて、『資産選好』という概念を用いて、わかりやすく丁寧に解説したものです。
具体的な内容については、次回紹介しますが、少しだけお話ししますと、この30年間やってきた経済対策は、それ以前の成功体験を引きずったものだということです。
そして、本書では経済低迷の原因を説明するだけではなく、どうすれば上向きになるのか、それに「必要な経済政策や経済制度を提示」しています(p.ⅶ)。
本書を読んで、日本経済の成長に必要な政策は何かを知り、もうすぐ実施される参議院選挙では、そうした政策を実施してくれそうな候補者を選んでみませんか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます